【決定版】FT手術(卵管鏡下卵管形成術)の費用と成功率は?メリット・デメリットを徹底解説
「卵管が詰まっているかもしれない」と診断されたとき、多くの女性が最初に直面する選択肢が**FT手術(卵管鏡下卵管形成術)**です。
体外受精に進むべきか、それとも手術を受けて自然妊娠を目指すべきか。費用や成功率、そして体に与える負担など、不安は尽きないものです。この記事では、FT手術を検討している方が知っておくべき情報を網羅し、納得して治療に臨めるよう詳しく解説します。
1. FT手術(卵管鏡下卵管形成術)とは?
FT手術とは、不妊の原因の約3割を占めると言われる「卵管因子(卵管の詰まりや狭窄)」を治療するための微細な内視鏡手術です。
細いカテーテルを膣から挿入し、卵管の中にある詰まりを直接押し広げて開通させます。お腹を切る必要がなく、多くの場合は日帰りでの手術が可能です。
主な対象となる方
卵管造影検査で「卵管閉塞」や「卵管狭窄」と診断された方
体外受精に進む前に、できるだけ自然妊娠や人工授精での可能性を広げたい方
年齢や卵巣予備能(AMH)を考慮し、タイミング法で頑張りたい方
2. 気になる成功率と「術後の妊娠率」
FT手術の最大の目的は、卵管を通すことで「自力で受精できる環境」を取り戻すことです。
卵管の開通率
手術によって卵管が再び通る確率は、一般的に約90%以上と非常に高い成功率を誇ります。
術後の妊娠率
手術を受けた後の累積妊娠率は、約30%〜35%程度と報告されています。特筆すべきは、妊娠に至る方の多くが術後半年以内に授かっているという点です。卵管造影検査後と同様に、手術後も「ゴールデンタイム」が訪れます。
20代〜30代前半: 卵子の質が良好な場合が多く、術後の自然妊娠が強く期待できます。
35歳以上: 卵子の在庫量(AMH)や質を考慮し、術後数ヶ月で結果が出ない場合は早めに体外受精へステップアップする基準にもなります。
3. FT手術の費用|保険適用と自己負担額
FT手術は健康保険が適用される手術です。しかし、高度な技術と機材を要するため、窓口での支払額は比較的高額になります。
| 項目 | 概算費用(3割負担の場合) |
| 片側の手術 | 約14万円前後 |
| 両側の手術 | 約25万〜28万円前後 |
負担を軽くする制度の活用
高額療養費制度: 1ヶ月の医療費が自己負担限度額を超えた場合、超過分が払い戻される(または窓口支払いを抑える)制度です。所得によりますが、実質の負担額は8万〜9万円程度に抑えられるケースが多いです。
限度額適用認定証: 事前に健保組合に申請し、この認定証を病院に提示することで、窓口での支払いを最初から限度額までに抑えることができます。
民間保険の手術給付金: 加入している医療保険の内容によっては「手術給付金」の対象となります。10万円〜20万円程度の給付を受けられる場合があり、実質的な自己負担を大幅に軽減できる可能性があります。
4. FT手術のメリット・デメリット
納得して手術を受けるために、良い面だけでなくリスクも正しく理解しておきましょう。
メリット
自然妊娠の可能性が復活する: 最大のメリットです。タイミング法や人工授精で授かるチャンスが生まれます。
身体への負担が少ない: 全身麻酔や静脈麻酔を使用し、30分程度で終わります。お腹に傷跡も残りません。
検査を兼ねている: 卵管鏡で内部を直接見ることで、造影検査では分からなかった詳細な状態が把握できます。
デメリット
再閉塞のリスク: 手術で一度通しても、数ヶ月から数年で再び癒着・閉塞してしまうことがあります。
すべての不妊原因を治すわけではない: 卵管の「出口(卵管采)」側の癒着がひどい場合、FT手術(入口側の治療)だけでは不十分なことがあります。
副作用・合併症: 稀に子宮や卵管への損傷、術後の感染、出血などのリスクがあります。
5. 手術後の過ごし方とスケジュール
手術当日は少しの安静が必要ですが、翌日から日常生活に戻れることがほとんどです。
手術直後: 麻酔が切れるまで院内で休み、出血や腹痛がないか確認します。
当日の夜: 入浴を控え、シャワーのみにする指示が出るのが一般的です。
翌日〜: 軽い家事や事務仕事は可能です。
妊活再開: 術後の経過を確認し、早ければ次の排卵期からタイミング法を開始できます。
まとめ:体外受精に進む前の「攻め」の選択肢
FT手術は、決して遠回りな治療ではありません。むしろ、卵管という「命の通り道」を整えることで、自然に授かる力を最大限に引き出すための前向きな選択肢です。
費用面でも、高額療養費制度や保険を賢く利用すれば、経済的なハードルを下げることが可能です。まずは、ご自身の卵管の状態がFT手術の適応になるかどうか、不妊治療の専門医に詳しく相談してみることから始めてください。
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