産婦人科の「内診」は何のため?触診の目的と診察室で必ずチェックすべき「安心のサイン」


産婦人科を受診した際、避けては通れないのが「内診」です。多くの女性にとって「何をされているのか分からない」「できれば避けたい」と感じる診察かもしれませんが、実は内診でしか得られない、女性の健康を守るための非常に重要な情報が詰まっています。

なぜお腹の上からの診察(腹部エコー)だけでは不十分なのか。内診で医師は何を確認しているのか。その目的を正しく知ることで、受診時の不安を少しでも和らげていきましょう。


内診で医師がチェックしている「3つの重要なポイント」

内診は、医師が直接指や器具(クスコ)を用いて、外側からは見えない骨盤内の状態を詳細に把握するために行われます。

1. 子宮や卵巣の「形・大きさ・可動性」の確認

医師は指で膣内から、もう片方の手でお腹の上から挟むようにして診察を行います。これを「双合診(そうごうしん)」と呼びます。

  • 子宮: 子宮筋腫がないか、大きさや形が正常かを確認します。

  • 卵巣: 通常は親指大ほどの卵巣ですが、腫れていないか(卵巣嚢腫など)、周囲と癒着して動きが悪くなっていないかを確認します。

2. 炎症や痛みの部位の特定

どこを押すと痛むのかを確認することで、自分では気づきにくい疾患を見つけ出します。

  • 子宮内膜症: 診察時に強い痛みがある場合、内膜症による癒着が疑われることがあります。

  • 骨盤内炎症: 感染症が奥まで広がっていないかを調べます。

3. 膣鏡(クスコ)による視診と検査

金属やプラスチック製の器具で膣を広げ、直接目で確認します。

  • オリモノの状態: 色や量、ニオイから感染症の有無を判断します。

  • 子宮頸部: びらん(ただれ)やポリープがないかを確認し、必要に応じて子宮がん検診の細胞を採取します。


診察室で必ずチェックすべき「安心のサイン」

初めての病院や不安な時こそ、そのクリニックが「患者の心に寄り添っているか」を見極める基準を持ちましょう。以下のポイントが揃っているクリニックは、信頼度が高いと言えます。

① 徹底したプライバシー保護

  • 声掛けの配慮: 「今から椅子が動きます」「器具が入りますよ」と、次の動作を必ず事前に伝えてくれる。

  • 目隠しのカーテン: カーテンがあることで、心理的な露出感を抑えている(あるいは、カーテン越しでも丁寧に話しかけてくれる)。

  • 下半身のバスタオル: 診察直前までバスタオルをかけ、露出時間を最小限にしてくれる。

② 医師・看護師の丁寧なヒアリング

いきなり内診台へ案内するのではなく、まずは着衣の状態で机を挟んでじっくり話を聞いてくれる場所は安心です。内診への恐怖心を伝えた際、無理強いせず「今日はエコーだけにしましょうか」といった提案をしてくれるかどうかも重要なサインです。

③ 診察後の「分かりやすい解説」

内診が終わった後、すぐに「異常ありません」で終わらせず、モニターや図解を使って「子宮の大きさはこれくらいで、卵巣も綺麗でしたよ」と視覚的に説明してくれる医師は信頼できます。


内診の不快感を最小限に抑えるコツ

少しの意識で、内診の負担は劇的に軽くなります。

  • 「ふぅー」と吐く息を長く: 診察が始まったら、風船を膨らませるように息を吐き出してください。自然とお腹と骨盤の力が抜け、器具が入る時の違和感が軽減されます。

  • お尻をしっかり奥まで乗せる: 内診台には、深く腰掛けましょう。位置がずれていると余計な力が入り、痛みを感じやすくなります。

  • 「経験」の有無を伝える: 性交渉の経験がない場合、より細い器具を使用したり、内診自体を控えたりする配慮がなされます。


まとめ:内診は「未来の自分」への定期点検

「内診=怖い・恥ずかしい」というイメージは、なかなか消えないものかもしれません。しかし、内診によって子宮頸がんや卵巣の病気を早期発見できるメリットは計り知れません。

自分に合った優しい医師を見つけることができれば、内診は「自分の体を労わるための数分間のルーティン」に変わります。まずは「ここなら安心できそう」と思えるクリニックを探すことから、一歩踏み出してみませんか?


⚠️ 産婦人科の男性医師に対する「下心」の不安:プロの倫理と患者が持つ権利



このブログの人気の投稿

ESTA申請の「出生した市区町村名」の正しい書き方と注意点