【チェックリスト付】身内が亡くなった後の名義変更ガイド|不動産から公共料金まで
身近な方が亡くなった後、悲しみに暮れる間もなく押し寄せてくるのが膨大な「名義変更」の手続きです。役所への届け出から、不動産、銀行口座、公共料金まで、その項目は多岐にわたり、「何から手をつければいいのかわからない」と途方に暮れてしまう方も少なくありません。
手続きにはそれぞれ期限があるものも多く、放置してしまうと過料が発生したり、サービスの利用が停止したりといったリスクもあります。
この記事では、身内が亡くなった後に必要な名義変更を、優先順位に沿ってわかりやすく解説します。最後にはそのまま使える「チェックリスト」も用意しましたので、一つずつ確実に進めていきましょう。
1. 【最優先】すぐに取りかかるべき名義変更と届け出
葬儀の前後に、まずは行政上の手続きを済ませる必要があります。これらは後の名義変更(銀行や不動産)を行うための「除籍謄本」などを取得する前提となるため、迅速に動きましょう。
死亡届の提出(7日以内)
医師から受け取った死亡診断書とともに役所へ提出します。
年金受給停止(10日〜14日以内)
厚生年金は10日以内、国民年金は14日以内です。放置すると「過払い」となり、後で返還手続きが必要になるため注意が必要です。
介護保険証の返却(14日以内)
市区町村の窓口へ返却し、資格喪失の手続きを行います。
2. 【生活基盤】ライフラインの名義変更・解約
故人と同居していた場合や、空き家になる場合に避けて通れないのが公共料金の手続きです。これらは電話やインターネットで完結することが多いですが、早めの対処が肝心です。
電気・ガス・水道
引き続き使用する場合は「名義変更」、誰も住まなくなる場合は「停止(解約)」を行います。検針票に記載されている「お客様番号」を手元に用意しておくとスムーズです。
NHK・インターネット・固定電話
忘れがちなのが、プロバイダー契約やNHKの受信料です。特にインターネットは解約に時間がかかる場合があるため、早めに連絡しましょう。
携帯電話(スマートフォン)
キャリアのショップに出向く必要があります。故人のスマホがロックされている場合でも、死亡診断書の写しや除籍謄本があれば解約可能です。
3. 【資産・財産】重要度の高い名義変更
不動産や銀行口座の名義変更は、相続手続きの中でも特に重要です。準備する書類も多くなりますが、資産を守るために不可欠な工程です。
銀行口座の凍結と相続手続き
銀行が死亡を知った時点で口座は凍結されます。公共料金の引き落とし口座になっている場合は、早めに別の口座へ切り替えておきましょう。払い戻しには、遺産分割協議書や親族全員の印鑑証明が必要になるのが一般的です。
不動産の名義変更(相続登記)
土地や建物の名義を故人から相続人へ変更する手続きです。以前は任意でしたが、法改正により相続登記の申請が義務化されました。期限を過ぎると過料の対象となる可能性があるため、早めに司法書士へ相談するか、法務局で手続きを行いましょう。
クレジットカードの解約
カード会社に連絡し、退会手続きを行います。ポイントが貯まっている場合、規約によっては相続できることもあるので確認してみましょう。未払いの残債がある場合は、相続人が支払う義務を負うことになります。
4. 【乗り物・その他】見落としがちな手続き
日常的に使っていた車やバイク、保険などの名義変更も忘れずに行いましょう。
自動車・バイクの名義変更
車も立派な財産です。売却する場合でも、一度相続人の名義に変更する必要があります。
火災保険・地震保険
不動産の名義変更と合わせて、保険の名義人も変更しておきましょう。
生命保険の請求
こちらは名義変更ではなく「受取人による請求」です。請求期限(一般的に3年)があるため、早めに保険会社へ連絡してください。
【保存版】名義変更・手続きチェックリスト
各項目の確認にご活用ください。
| カテゴリ | 手続き内容 | 期限の目安 |
| 行政 | 死亡届の提出 | 7日以内 |
| 年金受給停止 | 10〜14日以内 | |
| 介護保険証の返却 | 14日以内 | |
| 生活 | 電気・ガス・水道 | 速やかに |
| 固定電話・ネット | 速やかに | |
| 携帯電話の解約 | 速やかに | |
| 資産 | 銀行口座の手続き | 順次 |
| 不動産の相続登記 | 3年以内(義務化) | |
| クレジットカード解約 | 速やかに | |
| 乗り物 | 自動車の名義変更 | 15日以内(推奨) |
迷ったときは専門家の力を借りよう
名義変更の手続きは、故人の家族構成や資産状況によって複雑さが大きく変わります。「仕事が忙しくて役所に行けない」「書類が多すぎてパニックになりそう」というときは、無理をせずプロに依頼するのも賢い選択です。
司法書士: 不動産登記や相続全般の相談
行政書士: 車の名義変更や各種許認可
税理士: 相続税の申告が必要な場合
手続きを一つひとつ完了させていくことは、故人との思い出を整理し、前を向いて歩き出すための大切なステップです。まずは無理のない範囲で、目の前の項目から手をつけてみてくださいね。
🌸 心を込めて。「祖母が亡くなった」という深い悲しみに寄り添う