体外受精を考える前に。夫婦で受ける「不妊検査」の項目・費用・タイミングを完全ガイド


「なかなか授からないけれど、いきなり不妊治療専門のクリニックに行くのは勇気がいる……」「まずは何を調べればいいの?」と悩んでいませんか?

不妊の原因は、女性側にあると思われがちですが、実際には約半数が男性側に原因があると言われています。そのため、不妊検査は「夫婦二人で」同時に受けるのが鉄則です。原因を早期に見つけることは、治療期間を短縮し、精神的・経済的な負担を減らすことにつながります。

この記事では、体外受精などの高度な治療に進む前に行うべき、基本的な不妊検査の内容、費用、受けるタイミングについて詳しく解説します。


なぜ「夫婦同時」の検査が大切なの?

不妊症の原因は、女性側が約40%、男性側が約24%、男女両方にある場合が約24%と言われています。つまり、全体の約半数に男性側の要因が関わっているのです。

女性側の検査は月経周期に合わせて何度も通院が必要なものが多いですが、男性側の検査は比較的シンプルです。最初にお互いの状態を把握することで、「実は男性側に原因があったのに、女性側だけが数ヶ月間検査を続けていた」というタイムロスを防げます。


【女性編】月経周期に合わせて行う主な検査

女性の検査は、体のリズム(月経周期)に合わせて適切なタイミングで行う必要があります。

1. 初診・基礎検査(いつでも可)

  • 問診・内診・超音波検査: 子宮筋腫や卵巣嚢腫の有無、子宮内膜の状態を確認します。

  • 血液検査(感染症・抗体): 風疹抗体や梅毒、HIV、肝炎などの有無を調べます。

2. 卵胞期(月経中〜終了直後)

  • ホルモン検査(血液検査): 卵胞刺激ホルモン(FSH)などを測定し、卵巣の働きを調べます。

  • AMH検査(卵巣予備能): 卵巣の中に残っている卵子の数の目安を調べます。これは30代以降の妊活において非常に重要な指標です。

  • 子宮卵管造影検査: 卵管が詰まっていないか、造影剤を使ってX線撮影します。

3. 排卵期・黄体期

  • フーナーテスト: 性交渉後の子宮頸管粘液の中に、動いている精子がどれくらいいるかを調べます。

  • 黄体ホルモン検査: 受精卵が着床しやすい環境が整っているかを確認します。


【男性編】まずはこれだけ!基本の検査

男性の検査は、身体への負担が少なく、短時間で終わるものがほとんどです。

精液検査

マスターベーションで採取した精液を顕微鏡で観察します。

  • 調べる項目: 精子数、濃度、運動率、正常形態率など。

  • 注意点: 体調やストレスによって結果が変動しやすいため、結果が良くなかった場合は日を改めて再検査を行うのが一般的です。


検査にかかる費用の目安

2022年4月から不妊検査も原則として保険適用の対象となっています(一部の特殊な検査や、保険適用外の項目を除く)。

  • 基本検査セット(夫婦二人分): 自己負担額の合計で、およそ1.5万円〜3万円前後が目安です。

  • AMH検査(卵巣予備能): 以前は自費でしたが、現在は一定の条件を満たせば保険で受けられるようになっています(自己負担約1,800円〜)。

※自治体によっては、保険適用外の検査費用に対して「不妊検査費助成金」を出している場合があります。お住まいの地域の保健所や役所のHPを必ずチェックしましょう。


不妊検査を受けるべき「タイミング」はいつ?

一般的に「1年間避妊せずに性交渉を行っても妊娠しない場合」を不妊症と定義しますが、30代以降の方は**「半年」**を目安に受診を検討することをお勧めします。

30代女性が早めに受けるメリット

女性の卵子の数は年齢とともに減少するため、時間は何物にも代えがたい資産です。異常がなければ「安心」してタイミング法に取り組めますし、もし原因が見つかれば、すぐに適切なステップ(人工授精や体外受精など)を検討できます。


まとめ:第一歩は「知ること」から

不妊検査は、決して「怖いもの」ではありません。自分たちの体の現在地を知り、最短ルートで赤ちゃんに出会うための「準備」です。

ドラッグストアで手に入る葉酸サプリメントを飲み始めるのと同時に、まずは夫婦で「一度検査に行ってみようか」と話し合ってみてください。多くのクリニックでは、まず検査だけを受けることも可能です。

二人の未来のために、まずは一歩踏み出してみませんか?


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