ビジネスで「忘れました」は失礼?信頼を落とさない謝罪とフォローの英語フレーズ
ビジネスの現場で「あ、忘れてしまった!」という瞬間は誰にでもあるものです。しかし、英語でそのまま "I forgot." とだけ伝えてしまうと、相手には「不注意」「無責任」「優先順位が低い」といったネガティブな印象を与えてしまう危険があります。
特にグローバルなビジネスシーンでは、単なる失念をどうリカバリーするかが、その後の信頼関係を左右します。この記事では、相手の気分を害さず、プロフェッショナルとして誠実さを伝えるための謝罪フレーズと、具体的なフォローアップ術を詳しく解説します。
1. なぜ「I forgot」だけでは不十分なのか?
日本語の「忘れました」には、申し訳なさが含まれていることが多いですが、英語の "I forgot." は非常に事実に基づいた直接的な表現です。
受ける印象: 「記憶から消えていただけ」「忘れていたのはあなたの都合」
足りない要素: 謝罪の意(Apology)、原因の説明(Reason)、解決策の提示(Solution)
信頼を落とさないためには、これら3つの要素をセットで伝える必要があります。
2. 【状況別】誠実さが伝わる謝罪の英語フレーズ
単語の「Forget」を使わずに、別の表現で「失念」を伝えることで、より丁寧でビジネスにふさわしい響きになります。
① 添付ファイルや資料を送り忘れた場合
「送ったつもりだったが、漏れていた」というニュアンスを出すのがスマートです。
"My apologies, I missed the attachment in my previous email."
(申し訳ありません、前回のメールで添付ファイルを付け忘れてしまいました。)
"I realized that I failed to include the report you requested. Please find it attached."
(ご依頼のレポートを入れ忘れたことに気づきました。添付いたします。)
② 会議の予定や期限を忘れていた場合
「忘れた」と言うよりも「見落としていた(Oversight)」という言葉を使うと、プロフェッショナルな響きになります。
"Please accept my apologies for this oversight."
(この見落としについて、深くお詫び申し上げます。)
"It completely slipped my mind. I will take care of it immediately."
(完全に失念しておりました。ただちに対応いたします。)
③ 返信を忘れていた(遅れた)場合
「返信を忘れた」ではなく「返信が遅れた」という形にするのが一般的です。
"I apologize for the delay in getting back to you."
(お返事が遅くなり、申し訳ございません。)
3. 「忘れた」をポジティブに言い換える「プロの語彙力」
ビジネス英語では、ネガティブな言葉をポジティブ、あるいは中立的な言葉に置き換えるのが鉄則です。
| カジュアル(NG) | ビジネス(推奨) | ニュアンスの違い |
| I forgot it. | It escaped my attention. | 「注意が及ばなかった」という丁寧な表現。 |
| I didn't do it. | It is still in progress. | 「やっていない」より「進行中(これからすぐやる)」の意。 |
| I'm busy. | I had some urgent matters. | 「忙しい」より「急用が入った」の方が納得感がある。 |
4. 信頼を回復させる「フォローアップ」の3ステップ
謝罪の言葉の後に、必ず次のステップを提示しましょう。これが「仕事ができる人」の対応です。
即座に対応する (Immediate Action)
「今すぐやります」を伝えます。
"I will send it to you by the end of the day."(本日中に送付します。)
優先順位を伝える (Prioritization)
「これが最優先事項である」ことを強調します。
"I am making this my top priority now."(これを最優先で進めております。)
再発防止を提案する (Prevention)
(大きなミスの場合は)「次はこうします」と付け加えます。
"I will set a reminder to ensure this doesn't happen again."(二度と起こらないよう、リマインダーを設定します。)
5. まとめ:大切なのは「忘れたこと」より「その後のスピード」
ビジネスにおいて、ミスをゼロにすることは難しいものです。しかし、ミスをした後のコミュニケーション次第で、逆に「この人は誠実だ」「リカバリーが早い」と評価を上げることも可能です。
「Forget」を「Oversight」や「Slipped my mind」に言い換える。
謝罪・理由・解決策をセットで話す。
場所を伴うときは「Leave」を使い分ける基本も忘れずに。
これらを意識して、英語でのコミュニケーション力をさらに一段高めていきましょう。