外出しで妊娠した?不安な時に確認すべき体調チェックと受診のタイミング


「外出し(膣外射精)だったから大丈夫」と思っていても、生理が遅れたり、体に違和感があったりすると、不安が頭から離れなくなりますよね。外出しは医学的に避妊効果が低く、多くの人が意図せぬ妊娠を経験している現実があります。

今の不安を解消し、適切な処置をとるためには、自分の体のサインを冷静に見極めることが重要です。受診のタイミングや、確認すべき体調のポイントを詳しく整理しました。


1. まずは「最後に来た生理」と「性交渉の日」を整理する

妊娠の可能性を判断する第一歩は、日付の確認です。以下の3点を手帳やアプリで振り返ってみてください。

  • 前回の生理開始日: 前回の生理が始まったのはいつですか?

  • 生理の周期: 普段、生理は順調に来ていますか?(28日周期、35日周期など)

  • 性交渉があった日: 「外出し」での行為が何日前だったかを確認します。

もし、生理予定日から1週間以上経過している場合、または避妊に失敗したと思われる行為から3週間以上経過している場合は、妊娠検査薬で正しい判定が出る時期です。


2. 妊娠初期症状(超初期症状)が出ていないかチェック

妊娠すると、ホルモンバランスが劇的に変化するため、体にさまざまなサインが現れます。これらは「生理前症候群(PMS)」と非常に似ていますが、いつもと違う感覚がないか確認してみましょう。

  • 胸の張りや痛み: 乳首が敏感になったり、胸全体がパンパンに張るような痛みを感じたりすることがあります。

  • 吐き気・胃のむかつき: いわゆる「つわり」の初期段階です。特定の匂いに敏感になったり、胃がムカムカしたりします。

  • 強い眠気と体のだるさ: 寝ても寝ても眠い、体が熱っぽい(高温期が続く)といった症状は、妊娠初期によく見られます。

  • おりものの変化: 量が増えたり、色が白っぽくサラサラしたりするなど、普段の生理前とは違う状態になることがあります。

  • 少量の出血(着床出血): 生理予定日の前後で、ごく少量のピンク色や茶色の出血が起こることがあります。これを生理と勘違いしてしまうケースも多いです。


3. 受診すべきタイミングと検査のステップ

不安な時間を長引かせないために、以下のスケジュールを参考に動いてください。

今すぐできること:妊娠検査薬

生理予定日を過ぎているなら、まずは市販の検査薬を試しましょう。最近は「早期妊娠検査薬」もあり、予定当日から使えるものもあります。陽性が出た場合は、すぐに産婦人科の予約を取ってください。

72時間以内なら:アフターピル(緊急避妊薬)

もし「外出し」をしてからまだ3日以内(72時間以内)であれば、アフターピルを服用することで妊娠を高い確率で防げます。産婦人科を受診するか、夜間や休日ならオンライン診療を利用して処方を受けてください。

産婦人科へ行くべきタイミング

検査薬で陽性が出た場合、あまりに早すぎると(妊娠4週頃など)超音波検査で赤ちゃんの袋(胎嚢)が見えず、「また来週来てください」と言われることもあります。

目安としては、生理予定日から1週間〜10日後に受診すると、子宮内に正常に妊娠しているかどうかが確認しやすくなります。


4. なぜ「病院」に行く必要があるのか

「検査薬で陰性なら放っておいてもいいのでは?」と思うかもしれません。しかし、以下のリスクを避けるために専門医の診断は不可欠です。

  • 子宮外妊娠(異所性妊娠)のリスク: 検査薬は陽性でも、子宮以外の場所で受精卵が育ってしまうことがあります。これは放置すると母体に危険が及ぶため、早急な確認が必要です。

  • 生理不順の原因特定: 妊娠ではないのに生理が来ない場合、ストレスや卵巣の機能低下など、別の病気が隠れている可能性があります。


まとめ:一人で抱え込まず、早めの行動を

「外出しで妊娠したかもしれない」という不安は、誰にも相談できず一人で抱え込んでしまいがちです。しかし、時間が経過するほど、取れる選択肢は限られてしまいます。

もし今、生理が遅れていて、吐き気や胸の張りといった自覚症状があるのなら、それは体があなたに「確認してほしい」と伝えているサインです。まずは検査薬を手に取り、その結果を持って医療機関へ向かいましょう。

あなたの心と体の健康が何よりも優先されます。もし、病院に行くのが怖い、あるいは家族やパートナーにどう伝えればいいか迷っているなど、具体的な悩みがあれば、その不安を解消するための準備を一緒に整えましょうか。