米国大使館ビザ面接当日のガイド:持ち込み制限と会場での流れを徹底解説
いよいよ迎えるビザ面接当日。米国大使館・領事館は非常に厳重なセキュリティチェックが行われる場所であり、空港以上の制限があると考えたほうがよいでしょう。
「何を持ち込んでいいのか?」「当日はどのような順番で進むのか?」を事前に把握しておくことで、余計な緊張を防ぎ、スムーズに審査に臨むことができます。
この記事では、面接当日の持ち込み制限ルールと、会場入りから面接終了までの具体的な流れを詳しく解説します。
1. 厳守!会場への「持ち込み制限」ルール
大使館内には、持ち込めるものと禁止されているものが明確に定められています。ルール違反があると、入り口で入場を断られたり、近くのコインロッカーを探しに走ることになり、面接時間に遅れるリスクがあります。
持ち込み可能なもの(お一人様につき各1点)
携帯電話(スマートフォン)1台: 受付で預けることになります。
手持ち可能なバッグ1点: サイズ制限があり、**「25cm × 25cm以下」**の小さなものに限られます。リュックサックやスーツケースは一切持ち込めません。
透明なクリアフォルダー: 申請書類(DS-160確認ページ、パスポート、写真など)をまとめて入れるためのものです。
傘: セキュリティゲート外の傘立てに置くことになります。
持ち込み禁止のもの(代表例)
電子機器全般: ノートパソコン、タブレット、スマートウォッチ、USBメモリ、モバイルバッテリー、録音機器。
大きなカバン: バックパック、ブリーフケース、スーツケースなど、規定サイズを超えるもの。
飲食物: ペットボトルや食べ物。
危険物・日用品: ライター、マッチ、はさみ、ナイフ、爪やすりなどの先のとがったもの。
※注意: 大使館内には荷物を預けるロッカーはありません。大きな荷物がある場合は、必ず最寄りの駅(東京なら溜池山王駅や神谷町駅など)のコインロッカーに預けてから向かってください。
2. ビザ面接当日の「会場での流れ」
予約時間の15分前を目安に会場へ到着するようにしましょう。早すぎても入場できない場合があります。
ステップ1:入り口でのセキュリティチェック
大使館の外に並び、予約確認書とパスポートを提示します。その後、空港のような金属探知機によるボディチェックと、手荷物のエックス線検査が行われます。ここで携帯電話を1台預け、引き換えの番号札を受け取ります。
ステップ2:受付と書類チェック
建物内に入り、受付カウンターへ向かいます。
パスポートとDS-160確認ページ、写真、その他の必須書類を提示します。
書類に不備がないか、写真が規定通り(5cm×5cm、背景白など)かを確認されます。
ステップ3:指紋採取
指紋スキャナーを使って、両手の指紋を採取します。これはデジタルで行われるため、インクで手が汚れることはありません。
ステップ4:面接(インタビュー)
いよいよ面接官(領事)との対面です。
窓口越しに立って行われます。
面接官は日本語を話せる方が多いですが、挨拶程度は英語でするのがスムーズです。
「渡航目的」「滞在期間」「日本での仕事」など、DS-160の内容に沿った質問をされます。ESTAが拒否された理由を聞かれた際は、正直に回答してください。
ステップ5:結果の通知
面接の最後に、その場で結果を告げられることがほとんどです。
承認された場合: パスポートは一度預けられ、1週間ほどでビザが貼られた状態で郵送(または指定の場所で受け取り)されます。
却下された場合: パスポートはその場で返却され、理由が書かれた書面が渡されます。
3. 面接をスムーズに終えるためのアドバイス
回答は「簡潔」に: 面接官は1日に何十人もの面接を行います。ダラダラと長く話すのではなく、質問に対して「YES / NO」や具体的な事実を端的に答えるのが好まれます。
書類はすぐに取り出せるように: 「銀行の残高証明を見せてください」と言われたときに、クリアフォルダーからサッと出せるよう整理しておきましょう。
嘘をつかない: どんなに些細なことでも、事実と異なることを言うと「虚偽」とみなされ、将来的に致命的な影響を及ぼします。
結論:準備が整えば恐れることはありません
厳重なセキュリティや面接官との対面は緊張するものですが、正当な目的で渡航しようとしているあなたにとって、面接はあくまで「確認の場」です。
荷物を最小限にする
書類を完璧に揃える
正直かつ堂々と答える
この3点を守れば、無事にビザを手にすることができるはずです。アメリカ旅行や出張の実現に向けて、最後のステップを力強く踏み出しましょう。