⚠️【至急確認】ピルを飲み忘れて「生理がきた」場合の対処法と避妊効果について
ピルの服用中に飲み忘れがあり、その結果「生理のような出血」が来てしまい、ご心配のことと思います。
ピル(低用量ピル)を飲み忘れると、体内の女性ホルモンの濃度が急激に下がり、休薬期間ではないのに子宮内膜が剥がれて出血することがあります。これは「消退出血」または「不正出血」と呼ばれるもので、通常の生理(月経)とほぼ同じ仕組みで起こります。
この出血が見られた場合、飲み忘れの日数によって避妊効果やその後の対処法が大きく変わってきます。ご自身の安全と避妊効果の維持のためにも、必ず以下の対応を確認してください。
💡飲み忘れ日数別の基本的な対処法
出血がある場合、飲み忘れたピルの錠数や日数に応じて、取るべき対応が変わります。
1. 1〜2日(1〜2錠)の飲み忘れの場合
通常、1〜2日程度の飲み忘れで出血が始まった場合でも、そのシートの服用を継続することで出血は落ち着くことが多いとされています。
対応:
飲み忘れた分に気づいた時点ですぐに服用し、その日の分も通常通り服用します(1日で2錠服用しても問題ありません)。
出血があっても、そのシートを最後まで飲み続けてください。
避妊効果:
飲み忘れた錠数が少ない場合、原則的には避妊効果は保たれることが多いですが、不安な場合は念のため次の7日間はコンドームなどの他の避妊法を併用しましょう。
2. 3日以上(3錠以上)の連続した飲み忘れの場合(🚨最も注意が必要)
3日以上連続して飲み忘れた場合、避妊効果は大きく低下しており、多くの場合で通常の月経に近い出血(消退出血)が始まっていると考えられます。この場合、現在のシートは使用を中止し、服用をリセットする必要があります。
対応:
現在のシートの服用を直ちに中止します。
出血が始まった日を**「新しい生理の1日目」**とみなします。
出血が始まってから5日以内に、新しいシートの1錠目から服用を開始してください。
避妊効果:
避妊効果は失われているため、新しいシートを最低でも7日間連続で正しく服用できるまでは、コンドームなどの他の避妊法を必ず併用してください。
性交渉があった場合:
飲み忘れの期間中またはその直前5日以内に性交渉があった場合、妊娠の可能性が非常に高くなっています。妊娠を望まない場合は、アフターピル(緊急避妊薬)の服用を緊急で検討する必要があります。
🚨妊娠の可能性とアフターピルの検討
飲み忘れによって出血が見られた場合、それが「生理」だと思っていても、避妊効果の低下によって妊娠している可能性もゼロではありません。
特に以下の場合は、妊娠リスクが高まっているため、速やかに医療機関を受診してください。
3日以上の飲み忘れがあり、その直前や飲み忘れ期間中に性交渉があった場合。
出血が少量ではない、または通常の生理と比べて異常に感じる場合。
基礎体温の変化など、体の他の変化に不安がある場合。
アフターピルは、性交渉から**72時間以内(3日以内)**に服用することで避妊効果が期待できる薬です。時間との勝負になりますので、妊娠のリスクが少しでもあると感じた場合は、すぐに婦人科を受診してください。
👩⚕️ すぐに婦人科を受診すべきサイン
出血自体はホルモンバランスの乱れによるもので、通常は問題ありませんが、以下のような症状が見られる場合は、飲み忘れ以外の病気や妊娠の可能性も考えられるため、速やかに医師の診察を受けてください。
出血が1週間以上止まらない、または出血量が多い場合。
強い腹痛や下腹部の不快感を伴う場合。
発熱や体調不良を伴う場合。
不正出血が次のシートになっても繰り返される場合。
📌 まとめ:大切なのは医師への相談
ピルの飲み忘れによる出血は、体からの**「避妊効果が低下している」という危険信号**です。
自己判断で服用を中止したり、飲み方を変更したりすると、かえってホルモンバランスが乱れたり、避妊効果を失ったりするリスクがあります。
どのくらい飲み忘れたのか、いつ性交渉があったのかなど、具体的な状況をかかりつけの婦人科に伝えて、今後の服用方法と避妊対策について正確な指示を受けることが最も重要で安全な対処法です。
すぐに病院に連絡して、専門の医師の指示を仰いでください。