無水エタノールの使い方。掃除、保管方法、アロマスプレー、化粧水、カビ取り、精製水、消毒
お風呂掃除にトイレ掃除、キッチン周りからリビングの窓と、家の中、車内には掃除しないといけない場所がたくさんありますよね。
100円ショップやホームセンターでも多くの洗剤や掃除グッズ、除菌や消毒用の商品が販売されています。
一体どれを買えば良いのか悩んでいるうちに色々な種類のスプレーや容器がどんどん増えてしまう。
そんな悩みをお持ちのあなたにおすすめなのが無水エタノールです。
色々な用途に使えてしかも油汚れに強い。
そんな無水エタノールについて紹介していきます。
・無水エタノールでの消毒の前に
無水エタノールとは名前の通り(ほぼ)水を含んでいないエタノールのことです。
エチルアルコールとも呼ばれます。
一般的な消毒用のエタノールには水が20%ほど含まれていて、違いは濃度だけです。
エタノールの特徴として、油にも水にも溶けやすいというものがあります。
そのため普通の汚れにもキッチン周り等の油汚れにも効果を発揮します。
また非常に揮発性が高いので無水エタノールを使用して清掃した後は水滴が残りません。
拭いた箇所はすぐに乾くので掃除後もラクチンです。
・無水エタノールでお掃除できる箇所
油汚れに強いのでキッチンのおそうじに大活躍です。
ガスコンロ周り、シンクから冷蔵庫の中や外側、電子レンジの中の飛び跳ね汚れにも効果を発揮します。
また水を含んでいないのでパソコンやテレビのリモコン、ゲーム機、電話機等の家電、スマホやタブレットにも最適です。
ガラス面や鏡にもおすすめです。
揮発性が高く拭いた跡が残りません。
スプレーで無水エタノールを噴きかけて布でふき取るだけです。
ただし無水エタノールは可燃性です。
念のためガスや家電の電源は切った状態で使用しましょう。
・無水エタノールで手の消毒。除菌スプレー
無水エタノールはそのままでは消毒・除菌の効果はありません。
これはエタノールの揮発性が高いので作用する前に蒸発してしまうためです。
無水エタノールで消毒液を作る方法は簡単で、水を混ぜて薄めるだけです。
濃度80%が理想的なので、無水エタノール80mlに水を20ml混ぜれば完成です。
市販の消毒液や除菌液は精製水を使用していますが、自宅用で長期保管しないのであれば水道水で問題ありません。
目安は1~2週間です。
手の消毒にも使えますよ。
スプレーボトルはダイソー等の100円ショップでも購入できます。
・無水エタノールによる除菌スプレーの活用方法
無水エタノールはすぐに揮発してしまうので除菌効果はほとんどありませんが、水を混ぜて乾きにくくすることで除菌効果が上がります。
風呂場やトイレのカビ取りにはスプレーで噴きかけるだけでOKです。
また畳が匂う時は隙間の目に見えないところにもカビが生えているかもしれません。
スプレーを噴きかけてぞうきんややわらかい布でふき取りましょう。
まな板やタッパーの除菌にも使えます。
無水エタノールを薄めて作った除菌スプレーを吹きかけ、15分程放置しておくだけです。
また洗って繰り返し使用するようなお酒やお茶、ジャム等の瓶の消毒にも使えます。
中を洗った後に除菌スプレーを噴き付けるか、布にしみこませて拭くだけです。
その他室内のカーテンやシーツ、においの気になる箇所も除菌スプレーを噴きかけておくことで除菌、消毒の効果があります。
・無水エタノールの使い方の注意点
無水エタノールは可燃性のため火を近づけると引火の恐れがあります。
使用する際は必ず近くに火気がないことを確認し、保管の際も火の近くは避けましょう。
また非常に蒸発しやすい液体なので、使わないときはしっかりと蓋を密封し直射日光の当たらない涼しい場所で保管しましょう。
薄めていない原液の無水エタノールは直接触れると肌を痛めてしまいます。
目に入ったり口に入ったりしても危険ですので、原液での使用時はゴム手袋を使用しましょう。
消毒液を作るために希釈する際も直接肌に触れないよう気を付けましょう。
特に小さなお子様には気を付けましょう。
傷口の消毒に使うのであれば、水道水の代わりに精製水で薄めたものが良いですが、なければその都度新しく作った除菌液を使用しましょう
・無水エタノールを使えないもの
無水エタノールは皮製品やナイロン製品、また家具の塗装面のニスを傷めてしまうことがあります。
このような製品には使用しないようにしましょう。
他にもポリスチレン(PS)表示のある物、スチロール樹脂、ABS樹脂やAS樹脂、アクリル樹脂、ポリビニールアルコール(PVA)は表面を傷めたり変形させてしまったりすることがありますので、使用はやめましょう。
・無水エタノールのその他の使い方
①虫よけスプレー
使うもの
無水エタノール 10ml
精製水 90ml ※無ければ代わりに軟水のミネラルウォーターでの代用も可です。
精油 5~10滴 エッセンシャルオイルともいいます。
まず無水エタノールに精油を4~5滴たらして混ぜ、その後に精製水と混ぜて完成です。
アルコール可のスプレーボトルに入れて使用しましょう。
作った後は効果が少しずつ薄れていくので、1~2週間で使い切れる量を作りましょう。
使用する精油はシトロネラ、レモングラス、レモンユーカリ、パチュリ、ティートリー、ローズゼラニウム等ですが、特に蚊に効果的なのはシトロネラです。
精油は開封すると少しずつ効果が薄れてきます。
半年で使い切れる量を購入しましょう。
②無水エタノールでアロマオイル作り
使うもの
無水エタノール 10ml
精製水 90ml ※無ければ代わりに軟水のミネラルウォーターでの代用も可です。
精油 10~20滴 エッセンシャルオイルともいいます。
無水エタノールに精油を10~20滴たらして混ぜ、その後に精製水と混ぜて完成です。
アルコールに対応している小さなスプレーボトルに入れて使用しましょう。
3週間ほどを目安に使い切りましょう。
また、精油は開封すると少しずつ効果が薄れてきます。
半年で使い切れる量を購入しましょう。
アロマ作りにお勧めの精油を紹介します。
・リラックスしたいときにおすすめ
ラベンダー、カモミール、ゆず、イランイラン、リトセア、フランキンセンス
ストレスがたまっている時、リラックスするのにおすすめです。
優しい香りで鎮静作用があります。
また気分や体調があまりよくないときにもお勧めです。
・集中したいときにおすすめ
ペパーミント、ベルガモット、ローズマリー、ゼラニウム、レモン、スペアミント
勉強や仕事中におすすめです。
ぼーっとしている頭をシャキッとさせたりリフレッシュさせたりする効果があります。
・落ち込んだときにおすすめ
グレープフルーツ、マンダリン、レモングラス、ペパーミント、ベルガモット
さわやかな甘い香りが落ち込んだ気分を高揚させ、明るく前向きな気分にしてくれます。
③シールはがしや落書き落としに
子供がペタペタ貼ってしまったシールやマジックペンでの落書きを、跡を残さずにきれいに取ることが出来ます。
シールの上から無水アルコールを少しずつたらして、のりを溶かしながらシールをはがしていきましょう
マジックでのいたずら書きは無水エタノールをしみこませたやわらかい布でふき取ればきれいに消せます。
どちらの場合もニスが塗ってある家具やプラスチックへの使用は様子を見ながら少しずつ行いましょう。
④メイクブラシのお手入れ
手入れが大変なメイクブラシも無水エタノールを使うと簡単にきれいにできます。
ガラス容器に無水エタノールを入れておき、ブラシを入れて中で振るだけです。
汚れが出てきたら中の無水エタノールを新しいものに替えて汚れが出てこなくなるまで繰り返します。
ブラシがきれいになったらきれいなキッチンペーパーの上で乾かしておわりです。
⑤オリジナル化粧水作り
市販の化粧水で肌に合うものが見つからないという人はぜひ試してみてください。
使うもの
無水エタノール 5ml
グリセリン 5ml
精製水 45ml ※無ければ代わりに軟水のミネラルウォーターでの代用も可です。
精油 2~3滴 エッセンシャルオイルともいいます。
無水エタノール、グリセリン、精油を混ぜます。
最後に精製水と混ぜ合わせて完成です。
市販の化粧水と違って防腐剤が入っていないので、2週間を目安に使い切れるようにしましょう。
⑥ジェルネイルのお手入れに
エタノールはジェルネイルをする人にとっては必需品です。
手指の消毒、脂分の除去、器具のお手入れ、未硬化のジェルの拭き取りに、と大活躍ですね。
消毒として使用する際は無水エタノール8対、水2の割合で混ぜて消毒液を作りましょう。
拭き取りには無水エタノールの原液のまま使用しましょう。
・無水エタノールはどこで買える?
無水エタノールはドラッグストアに行けば間違いなく手に入ります。
地域によっていろいろなドラッグストアがありますが、
マツモトキヨシ
ダイコクドラッグ
スギ薬局
等ですね。
また、ホームセンターやショッピングセンターでも薬売り場があれば販売しています。
買いに行くのが面倒であればAmazonや楽天等のネットショッピングでも手軽に購入できます。
・無水エタノールの保管方法
無水エタノールの保管方法ですが
無水エタノールは可燃性なので、火気の近くでの保管は厳禁です。
また引火のおそれもあるので静電気が発生しやすい場所も避けましょう。
開封後は密封して常温で直射日光の当たらない場所で保管しましょう。
常温とは15℃~25℃を指します。
ちなみに涼しい場所、という表示は1℃~30℃だそうです。
覚えておくと便利ですよ。
まとめ 無水エタノール
今回は、掃除に除菌にと万能な無水エタノールを紹介しました。
また他にも色々と便利な使い方が出来るので、ぜひ挑戦してみてください。
無水エタノールはドラッグストアやネットショッピングでも簡単に手に入ります。
取扱いには十分気を付けて、便利に使いこなしましょう。