ふくろうの意味、海外、縁起
昔から日本では、福を招く縁起の良い鳥とされているふくろう。最近ではフクロウカフェが増えるなど身近な生き物となり、ペットとしての人気も上昇中です。
そんなふくろうは普段「フクロウ」や「梟」と書きますが、「福老」や「不苦労」と書かれているものを目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
なぜふくろうはこのような字があてられるのか、どのような意味が込められているのか。ふくろうについて意味するものを調べていくと、その生態や語呂合わせなどに由来していることがわかりました。
そこで今回は、
・ふくろうが縁起物とされる由来は?
・ふくろうはスピリチュアルな意味を持つ?
・海外では縁起が悪い鳥とされている?
・日本ではペットとしても人気上昇中
・ふくろうに込められた意味とは?
などふくろうについてまとめてみました。
ふくろうが縁起物とされる由来は?
なぜふくろうは吉鳥とされているのでしょうか。
その由来はふくろうの生態や語呂合わせなどからきているようです。
・金運の象徴
ふくろうは夜行性で夜目が利くことから「見通しが明るい」、
また首がよく回ることから「商売繁盛」でお金に困らないなど、金運を象徴する鳥とされています。
・幸せの象徴
ふくろうは、以下の語呂合わせのように縁起の良い言葉を連想させるため、幸せの象徴でもあるようです。
「福老」 幸福に年を重ねる
「不苦労」 苦労しない
「福来朗」 福が来る
・知恵の象徴
日本だけでなく西洋でも、ふくろうは縁起の良いものとされています。
西洋のギリシャ神話には、戦いと知恵を司る女神アテナ(ローマ神話では女神ミネルヴァ)の従者としてふくろうが登場。ふくろうはアテナの使者や化身として言い伝えられ、知恵の象徴とされるようになったのです。
以上のように、ふくろうは日本や西洋を中心に縁起の良い鳥とされ、置物などのグッズを集めたりタトゥーを入れたりする人も多いようです。
ふくろうはスピリチュアルな意味を持つ?
ふくろうは精神性の高い生き物とされ、北海道のアイヌにとっては「村や国の守り神」や「神の鳥」とされてきました。
また現在でも、ふくろうと出会うことや鳴き声を聞くことにはスピリチュアルな意味合いがあるとされています。
ふくろうの鳴き声を聞くことは「恐怖を克服し心を強くする」、白いふくろうとの遭遇は「願望の成就」を意味するようです。
海外では縁起が悪い鳥とされている?
日本や西洋では吉鳥とされる一方で、海外ではふくろうを不吉な鳥としている国や地域もあり、以下ではその一部をご紹介します。
・中国
ふくろうは邪悪の象徴とされ、昔は冬至や夏至に張りつけにする習慣があったそう。漢字の「梟」はふくろうが木に張りつけにされた姿が由来とする説もあります。
・アフリカ
ふくろうは「妖術師の鳥」で、鳴き声を聞くことは不吉なことの前触れとされているようです。
日本では縁起物として人気のふくろうですが、海外では不吉の象徴とする国もあるため、ふくろうに関連したものを海外の方へ贈る際には注意が必要ですね。
日本ではペットとしても人気上昇中
手のひらサイズの可愛らしい超小型種から、スマートでかっこいい大型種まで、多くの種類が存在するふくろう。実はその容姿から、近頃日本ではペットとしての人気も高まってきています。
「フクロウって飼えるの?」「かなり値段が高そう・・・」と思った方もいらっしゃるかもしれませんが、調べてみると意外な事実が分かりました。
・人気は小型種
ふくろうの生体価格は、大きさや珍しさなど種類によって大きく変わってきますが、安い種類では10万円台から販売されています。
小型のふくろうは値段が安い種類が多く、また飼育スペースをあまり必要としないことなどから、ペットとして人気が高いようです。
・飼う前にしっかり確認を
可愛らしい見た目で魅力的なふくろうですが、れっきとした肉食の猛禽類ということを忘れてはいけません。
ネズミやひよこなどをエサとして与える必要があり、また人に慣れることが難しい種類も多いようです。ペットとして迎える前に、本当に飼うことができるのか、最後までお世話をすることができるのか、改めて考える必要があります。
ふくろうを飼う前に、インターネットや書籍での下調べのほかに、フクロウカフェに足を運び実際に触れあってみることもおすすめです。
ふくろうに込められた意味とは?
今回調べていく中で、ふくろうは金運や幸福、知恵の象徴であり、日本だけでなく西洋などでも縁起の良い鳥とされていることがわかりました。
近年の日本では、その可愛らしい見た目からペットとしての人気も高まっているふくろう。
ふくろうは縁起物としての置物以外にも、
さまざまなふくろうグッズを目にするようになりました。
しかし、海外では不吉の象徴とされる場合もあり、海外への贈り物にする際など注意が必要な場面もありそうです。