国際輸送で安いのは?料金の比較、国際小包、小包郵便物、国際eパケット、ems、sal便、国際送料、ランキング
国際輸送には4種類の方法で郵便や荷物を送ることが出来ます。
中でも海外輸送で最も安い方法は「船便」です。
国際送料の料金は、発送方法や荷物の重さ、配送先の国などで変わってきます。
送れる荷物は「一つにつき最大30㎏まで」となっています。
では、海外に安く荷物を送るにはどのような方法が良いのでしょうか。
そこで今回は
・国際郵便と国際宅急便の比較
・船便、SAL便、航空便、EMS。国際輸送の種類
・海外への輸送の料金の違い
・海外に荷物を送る方法の違い
・国際郵便の商品やサービスの一覧
・業者の海外発送の料金の比較
・デバンニングとバンニングの違いなど。よくある質問
・料金が安いのは船便
について紹介します。
国際郵便と国際宅急便の比較
海外宛に書類や手紙、荷物などを発送する時に、大きく分けて「国際郵便」と「国際宅急便」の
2つのタイプに分かれます。
【国際郵便 】
国際郵便とは、国際機関「万国郵便連合」によって運営されている公的配送ネットワークサービスのことです。
公的配送会社が運営しているので、公益性が高く、災害時や有事でも可能な限り配送をしてくれます。
利益ではなく世界発展が目的なので、世界中のどの国や地域からでもほぼ固定料金で海外発送が可能です。
【国際宅急便】
国際宅急便は、ヤマト運輸や佐川急便など民間の配送会社が運営している国際配送サービスです。
日本では様々な民間配送会社がありますが、サービスが多様化している事で料金が高い傾向がありますが、
短時間で配送できるメリットがあります。
ただ公共性を重視していない為、災害時や有事の時は配送が停止したり、経済環境によって料金体制や
サービスなどが変わってくるリスクがあります。
船便、SAL便、航空便、EMS。国際輸送の種類
国際輸送には4つあり、それぞれ違いがあります。
国際輸送にはどのような種類があるのかを紹介します。
1.船便
船便は、海外輸送の中で最も安いですが、配送までに「1~3か月程度」かかるデメリットがあります。
家電や家具など重いものを運ぶときにはクッション材などで梱包する必要があります。
船便の輸送には1か月以上かかるので、賞味期限の短い食料品や気温差で劣化しやすいものは避けた方が
よいでしょう。
2.エコノミー航空便(SAL便)
航空機の空きスペースを利用して荷物を輸送します。料金が航空便より安く、船便より早く荷物を送れる
メリットがあります。
送り先の国が限られてくるので、事前に確認しておきましょう。
ちなみに「日本郵政」の場合、発送できる国は体、アメリカ、中国、カナダなどです。
3.航空便
航空機で荷物を輸送する方法で、配達までの時間は「3~6日程度」です。
食料品などできるだけ早く配送したい時に、この輸送方法が使われることが多いです。
4.EMS
EMSとは「国際スピード郵便」のことで、4つの輸送手段の中で最も早く荷物が送れる方法です。
国際郵便の中で最も最優先で配送されるので「2~5日程度」と早く届けてくれます。
書類関係や賞味期限の短い食料品など、早く送りたいものの配送に適しています。
海外輸送会社によって異なることがあるので注意してください。
海外への輸送の料金の違い
先程紹介した4つの輸送手段の料金を紹介します。
【10㎏以下の荷物の輸送の料金 】
①船便
海外配送先 |
輸送料金 |
中国 |
4,300円 |
タイ |
5,300円 |
アメリカ |
6,750円 |
②エコノミー航空便(SAL便)
海外配送先 |
輸送料金 |
中国 |
6,700円 |
タイ |
8,000円 |
アメリカ |
12,550円 |
③航空便
海外配送先 |
輸送料金 |
中国 |
7,850円 |
タイ |
12,500円 |
アメリカ |
17,650円 |
④EMS
海外配送先 |
輸送料金 |
中国 |
10,500円 |
タイ |
10,500円 |
アメリカ |
14,500円 |
【国際郵便物の料金】
手紙やはがきなどを送る時にかかる「航空通常郵便物」の料金は次の通りです。
例として日本郵便の料金を紹介します。
|
第1地帯 |
第2地帯 |
第3地帯 |
|
手紙(手形) |
25gまで |
90円 |
110円 |
130円 |
50gまで |
160円 |
190円 |
230円 |
|
グリーティングカード |
25gまで |
90円 |
110円 |
130円 |
はがき |
ー |
70円 |
・第1地帯:アジア、アメリカの海外領土、パラオなど
・第2地帯:欧州、西インド諸島、北中米、中近東、オセアニア
・第3地帯:南米、アフリカ
これ以外の地域への料金や、航空便以外の郵送手段による料金は、「郵便局ホームページで確認」か
「郵便局に直接問合わせ」してみましょう。
海外に荷物を送る方法の違い
輸送会社によって送る方法が異なります。
ここでは、海外に荷物を送る方法を例として3社紹介します。
1.ヤマト国際宅急便
ヤマト運輸の参加の会社です。
①送り状を作成
荷物の発送には「インボイス」が必要です。
インボイスとは、海外に荷物を発送する時に、依頼主本人が用意する「貨物の内容証明書」です。
「インボイスフォーム」をダウンロードし記載します。
②最寄りの直営店か取扱店を探す
荷物を梱包後、最寄りの直営店か取扱店に持って行きましょう。(料金はこの時に支払います)
職員が回収し、配送してくれます。
【注意事項】
国際宅急便は航空貨物となるので、適切な梱包が必要になります。
梱包の仕方や包装資材が分からない時には、最寄りの直営店か取扱店に聞いてみましょう。
2.日本郵便
「国際郵便物」や「小包郵便物」の場合の送る方法は次の通りです。
【送る前の準備】
①料金や日数を確認
・届け先の国や地域の料金を確認
・「航空便」や「船便」の確認(配達時間に注意しましょう)
・急ぐ場合はEMS, 小包郵便物には小型包装物などのサービスも確認
・各種オプションを確認(保険など)
②送れるかどうか確認
・送りたい国に送れるか確認
国際情勢などを確認します。またEMSを利用する場合は、届け先の国や地域がEMSの取扱をしているかも
確認しましょう。
・荷物の確認
航空危険物など、国際郵便として送れないものや、届け先の国で輸入禁止しているものなどを
確認しましょう。
③ラベルなど必要な書類を確認し包装
「国際郵便マイページサービス」を利用し、パソコンやスマホにてラベル作成します。
※手書きのラベルで差し出されると、宛先の国で通関の遅れや返送の恐れがあります。不明な場合は、
郵便局で聞いてみましょう。
【国際郵便物や小包郵便物 を送る】
上記の準備ができたら郵便局に提出すれば完了です。
3. 国際輸送株式会社
国際輸送株式会社は荷物を送るというより、デバンニング(輸入)やバンニング(輸出)をする会社です。
主に船便で、コンテナなどを輸送します。
①工場などから運ばれてきた商品を保管倉庫で保管
②保管倉庫からターミナルへ陸送
③通関手続き完了後、船積み開始
④完了後、輸出先の国へ出発
国際郵便の商品やサービスの一覧
ここでは、例として「日本郵便」の商品やサービスの一覧を紹介します。
【手紙やハガキ】
商品 |
サービス内容 |
手紙 |
定形・定形外の手紙や書類を送ることが出来ます。 |
ハガキ |
世界中どこでも、船便は60円、航空便は70円で運びます。 |
グリーティング カード |
バースデーカードやクリスマスカードなど、定形外サイズでも25gまでの 密封した状態なら手紙(定形)と同じ扱いで送ることが出来ます。 |
【小さな荷物】
商品 |
サービス内容 |
EMS |
国際郵便の中でも最優先に取扱い、素早く届けることが出来ます。 |
小型包装物 |
小型、軽量の荷物をEMSより安く届けることが出来ます。 |
国際eパケット |
書留付きの小荷物を送る時、オンライン専用の発送ラベルを作成することで 利用できます。 |
国際eパケット ライト |
追跡サービス付きの小荷物を送る時、オンライン専用の発送ラベルを作成することで 利用できます。 |
【大きな荷物】
商品 |
サービス内容 |
EMS |
国際郵便の中でも最優先に取扱い、素早く届けることが出来ます。 |
国際小包 |
国際郵便の一般的なサービスで、日数や料金を希望に合わせ、送り方を選ぶことが 出来ます。 |
業者の海外発送の料金の比較
民間配送業者の海外発送の料金をランキング形式で比較をしてみましょう。
※日本からアメリカまでの料金を例として紹介します。
|
配送会社 |
~1㎏ |
~2㎏ |
~5㎏ |
~10㎏ |
~15㎏ |
~20㎏ |
~25㎏ |
1位 |
ヤマト運輸 |
2,750円 |
2,750円 |
4,650円 |
8,850円 |
15,050円 |
20,550円 |
26,050円 |
2位 |
日本郵政 |
2,900円 |
4,500円 |
8,700円 |
14,500円 |
20,000円 |
25,500円 |
31,000円 |
3位 |
佐川急便
|
5,900円 |
8,200円
|
15,300円 |
21,200円 |
27,200円 |
33,000円 |
39,000円 |
ー |
西濃運輸 |
問い合わせ下さい |
||||||
ー |
福山通運 |
問い合わせ下さい |
民間業者では「ヤマト運輸」が一番安いですが、国際郵便と比較すると災害時などに配送できないことが
あるので、天候などを考えて判断しましょう。
デバンニングとバンニングの違いなど。よくある質問
ここでは、よくある質問を紹介します。
①デバンニング(輸入)とバンニング(輸出)の違いは?
【回答】
それぞれの違いは
・デバンニング:海外から来たコンテナの貨物を取り出すこと(輸入)
・バンニング:海外へ送るためにコンテナに貨物を詰め込むこと(輸出)
②海外宅急便の費用には消費税がかかる?
【回答】
国際郵便や国際宅急便は、差出人または受取人のどちらかが日本国内にある場合は、国内取引となりますが、
輸出入となるので免税となります。
よって消費税はかかりません。
③食品は国際便で郵送できる?
【回答】
食品を送る場合、「各国の食品に関する法令要件」を満たせば送ることが可能です。
各国の食品衛生監視員によって、輸出国や輸入品目、製造者や原材料などを元に適法性の審査が行われます。
主に確認される内容は次の通りです。
・食品衛生の観点から、製造基準に適合しているか
・添加物の使用基準は適切か
・有毒有害物質が含まれていないか
・過去に衛生上問題があった製造者または製造所か
※各国の法規制の違いで異なることがあります。配送依頼する業者に問い合わせてみましょう。
料金が安いのは船便
先程紹介したように、国際輸送の種類は4種類あり、輸送や郵送に時間が掛かりますが料金が最も安いのは
「船便」です。
食品など賞味期限が短いものは、配送時間が短い「EMS」を利用する方が多いです。
国際輸送や郵送をこれからしようと思う方は、今回の記事を参考にしてみて下さい。
今回は、海外に安く荷物などを送る方法を紹介しました。