赤ちゃんの目の周りの赤い原因に対応方法
赤ちゃんの目の周りが急に赤くなっていると、原因が分からず、何かの病気なのか、よくあることなのか、経験のないお母さんにとっては分からないことばかりで不安ですよね。
今回は赤ちゃんの目の周りが赤くなる原因と、必要な対応について、先輩ママやお医者さんのお話を参考に紹介していきます。
赤い時と病気
赤ちゃんの目の周りが急に赤くなっていたら、まずは熱を測りましょう。
目の周りが赤い時は、
熱があるかないかで原因が違うことが多くあります。
熱が出ていないようであればさほど心配する必要はありませんが、症状が続くようであれば小児科や皮膚科に行きましょう。
蕁麻疹(じんましん)
蕁麻疹が出る原因は色々ありますが、室内にある多くのものが原因となります。
ハウスダスト、ダニ、カビ、花粉、化粧品、洗剤などが原因です。
蕁麻疹自体は時間が経てば消えていきますが、かゆみが出ているようであれば、濡らしたやわらかいタオルで拭いてあげましょう。
頻繁に蕁麻疹が出るようであれば一度小児科に相談に行きましょう。
近くに小児科が無ければ皮膚科、アレルギー科に行きましょう。
乾燥
赤ちゃんの皮膚が乾燥していると皮膚表面が弱くなり刺激を強く受けやすくなり肌が荒れてしまいます。
濡らしたタオルをあてたり、部屋の保湿をしたりして、乾燥をやわらげましょう。
赤ちゃんの皮膚は成人と比べて非常に乾燥に弱いので、必要以上に顔や体を拭きすぎないようにしましょう。
特に目の周りや目の下は皮膚が薄く他の部位より乾燥しやすくなっています。
目ヤニや涙も軽く拭き取る程度で大丈夫です。
乳児湿疹
皮膚が赤くなる、白いブツブツが出る、カサカサする、ジュクジュクするなどいろいろな症状があります。
乳児湿疹には、乳児脂漏性湿疹、新生児ざそう(新生児ニキビ)がありますが、新生児は皮膚が弱く色々な影響を受けやすいので区別が難しいことがあります。
乳児脂漏性湿疹
生後1か月~の赤ちゃんに見られるもので、黄色っぽいかさぶたが顔や脇などやわらかい部分にできやすいです。
清潔にしておけば生後12か月ごろまでには自然と綺麗になっていきますが、もしも赤くジュクジュクしたり腫れが出てきたりするようであれば悪化やアトピーの可能性があるため、小児科か皮膚科に行って相談してみましょう。
小児アトピー性皮膚炎
顔が赤くなり、耳の後ろや目の周り、目の上、首に湿疹ができ、全身に赤い点々が出ます。
このような症状がみられた場合は急いで小児科か皮膚科に行きましょう。
アトピー性皮膚炎の原因は様々ですが、医者による治療により症状を抑えることは出来ますので、しっかりと医師の指示に従い治療してあげましょう。
新生児ざそう(新生児ニキビ)
赤ちゃんに出来るニキビです。
赤ちゃんが過ごしているベッドや寝具の汚れが原因です。
肌の炎症が軽ければこまめに洗濯して清潔にしておけば自然に治ります。
かさぶたが出来ることもありますが自然にとれるまで剥がさないようにしましょう。
スタイや肌着の汚れが原因になることもあるので、赤ちゃんが身に着けるものは常に洗濯して清潔に保つよう心がけましょう。
市販のオイルや塗り薬は極力避けた方が良いですが、使用する際は医者に相談しましょう。
目の周りが赤く熱もあるとき
突発性発疹症というものがあります。
これは99%の人が生後6か月から3歳までの間に感染すると言われているウィルス性の感染症です。
感染症と言っても自然に治るものなので、特に治療は必要有りません。
症状は38℃ほどの熱が3日ほど出て、熱が下がった後に全身に赤い発疹が出ます。
中にはこのような症状が出ずに治る人もいます。
おそらくほとんどのご両親が赤ちゃんの生後初めて直面する高熱と赤い発疹であるため非常に心配し病院に駆け込むことが多いものですが、だれもがかかり自然に治るものなので心配する必要はありません。
ただし顔が青ざめている、けいれんを起こしている、おしっこの量が極端に少ない、意識が弱く朦朧としている等の症状がある場合は救急に受診しましょう。
その他にも顔だけでなく体や手足に赤い斑点が出ている時や、極端に機嫌が悪く泣き止まない時は病気を発症している可能性が高いので、急いでお医者さんに診てもらいましょう。
ブツブツとものもらい
片目だけまぶたが赤い時はものもらいの可能性が高いです。
通常片目だけにでき、まつ毛の生え際からぷつっと膨らみ、まぶた全体が腫れてきます。
病気の後で免疫力が落ちていたり、汚れた手で触ってしまったりするとできてしまいます。
大人のものもらいは自然と治りますが、赤ちゃんは免疫力が弱いので放っておくと悪化してしまいます。
出来るだけ早く小児科か皮膚科に行きましょう。
目の下にくまがある
赤ちゃんの目の下の皮膚は薄いため、赤ちゃんが色白だとくまができることがあります。
このクマは遺伝によるものなので心配することはありません。
大人と同様に眠いのを我慢して起きていたりするとできやすくなります。
またアレルギーなどで痒いために目をこすることで色素沈着が起こることがあります。
生後5ヶ月~7か月頃から赤ちゃんは自分で目をこすることが出来る様になります。
日常的に目をこすっているようであればアレルギーやその他の原因による皮膚炎の可能性があるので、医師に相談しましょう。
目の周りが赤くなる
赤ちゃんの目の周りが赤くなる原因を紹介してきました。
赤ちゃんは大人と比べると皮膚が乾燥しやすくまた抵抗力も弱いためちょっとしたことが原因で皮膚が赤くなったりカサカサしてしまったりします。
多くの場合は清潔にして保湿をしっかりしてあげれば自然と治るものですが、免疫力の弱い赤ちゃんのことですので油断は大敵です。
特に顔だけでなく体にも赤いぶつぶつが出ていたり、熱が出ていたりする場合は急いで医者に行ってください。
いざというときに慌てないように、近くの小児科や救急に対応している病院を日ごろから調べておきましょう。