サンローランとイヴサンローランの違い。クリスチャンディオールとの関係。年齢層にイメージ。
イブサンローランとサンローラン。どちらも高級で人気のある憧れブランドというイメージですが、違いがわかりづらいです。
知恵袋でもサンローランとイヴサンローランの違いを教えてください、呼び方が違うのはどうしてですか、という質問をよく見かけます。
実はモード界の帝王とも呼ばれたイヴサンローラン氏によって設立されたブランド。どっちも同じなのです。
よく似た別のブランドではディオールとクリスチャンディオールがあります。
こちらもフランスのデザイナー、クリスチャンディオール氏が創立したブランドなのですが、創業者のファーストネームをカットしてブランド名を短縮する流れから近年ではディオールとなっています。
サンローランとイヴサンローランは同じ企業内から枝分かれしたブランドで店舗も世界各国にあり、このうち日本では東京・銀座にも2店舗。アウトレットは全国に4店舗。
公式ホームページにはオンラインストアもあります。
ではサンローランとイヴサンローラン、同じ企業なのに何がどう違うのでしょう。
<どっち?サンローランとイヴサンローランの違い。イヴサンローランとは。>
◎サンローランとは
サンローランは服や服飾品の名称として使われていてウイメンズとメンズがあり、ウエア、バッグ、財布、ベルト、シューズ、ピアスなどがあります。
◎イヴサンローランとは
イヴサンローランはコスメや香水の名称として使われていてます。
中でもリップは高校生から大人まで幅広い年齢層に人気です。
ひとつの企業の中に存在するアパレル部門とコスメ部門。
どっちなのかと?まるで別物のように感じてしまいます。
<イブサンローラン。クリスチャンディオールとの出会い>
アルジェリア出身のイヴサンローラン氏は17歳でパリのファッションデザイン学校へ入学、コースが終了するころ、応募したデザインコンクールのドレス部門で最優秀賞を受賞します。
この受賞がきっかけでクリスチャンディオール氏と出会うことになるのです。
イヴサンローラン氏の才能に感銘を受けたディオール氏はまだ19歳だった彼を新人デザイナーとして雇い、クリスチャンディオールの後継者として育て始めるのですが、
彼がキャリアに弾みをつけ始めた2年後にディオール氏が突然、心臓発作で急逝するのです。
21歳という若いイヴサンローラン氏はディオールの主任デザイナーに抜擢され、初のコレクション発表は大成功をおさめました。
当時の新聞には「イヴサンローランはフランスを救った」「偉大なディオールの伝統は存続する」と大きく掲載されパリモード界に衝撃を与えたといいます。
そんな国をも救う彼でしたが、アルジェリア独立戦争に徴兵されてディオールを離れることになります。
徴兵後に恋人と実業家と共に設立したのがオートクチュールメゾンの「イヴサンローラン」だったのです。
その後、彼は2002年、パリでのオートクチュールコレクションを最後に引退し、ほとんどの時間をモロッコの自宅で過ごしていましたが2008年に71歳でガンのため逝去しました。
2012年、後継者となったデザイナーのエディ・スリマン氏がイヴサンローラン氏に敬意を表し、名前からイヴ抜いて「サンローラン」と改名されました。
<映画・イブサンローラン>
イブサンローランの人生を描いた映画も公開されています。
2010年にはフランスのドキュメンタリー映画、2014年の伝記映画では天才デザイナーの華麗なるキャリア、その光と影が描かれています。
<バッグなど。イブサンローランの特徴>
高級感があり違和感のないクラシックなデザインは芸能人やセレブにも愛用者が多く魅力的なブランドイメージ。
イブサンローラン。
モード界の帝王と呼ばれるくらいの実力ある人物がいたからこそこの魅力がありカッコよくエレガンス、また優雅で繊細なデザインが多いのでしょう。
<イブサンローランとサンローラン。年齢層>
デザインでも材質でも高い水準を保ち続けて今でも高い人気を誇っています。
愛用者は20歳以上の方が多いイメージですが、実はバッグや財布は10代から50代のまでと幅広い年代で愛されています。
ただ服ともなるとかなり値段も高めになりシャツは芸能人がカッコよくカジュアルに着こなしています。
<イブサンローランの改名>
特徴ある「YSL」のロゴを1度は目にしたことがあるでしょう。
「YSL」と縦長にデザインされ、イヴブサンローランの頭文字をデザインしたものでカサンドラとも呼ばれています。
ブランド創業当時から親しまれているイヴサンローランを象徴するものです。
そのデザインを使ったバッグの中でもチェーンウォレットは上品で華やかなデザインが女性にも人気です。
一方「SAINT LAURENT PARI」と書かれたロゴは、ブランド名が改名されたことをきっかけに誕生したものになります。
つまり2種類のロゴが存在するわけです。
フランスを代表する世界的ブランドですが、今はファッションアイテムだけではなくコスメやフレグランスなど男性・女性、年齢に関係なく幅広い年代で人気になっています。