人身傷害保険は必要ない?バイク、支払い例、重複、いくらに設定?搭乗者傷害保険との違い
自動車を運転する時、「自賠責保険」の加入が義務付けられています。
なので人身傷害保険(人身傷害補償保険)に
保険料を払ってまで
加入する必要性を感じている人もいいと思います。
人身事故をした場合、多額の補償金額が必要となるので
「個人的には必要でありいらないわけではない。」
だと思います。
では人身傷害保険は本当に必要なのでしょうか。また搭乗者傷害保険と何が違うか
わかりづらいと思います。
そこで今回は
・車外補償、自動車保険、人身傷害保険とは
・人身傷害保険と搭乗者傷害保険との違い
・人身傷害保険の必要性について
・生命保険、支払い例、いくらに設定、人身傷害保険の選び方
・ バイク保険、必要ない人、目安、搭乗者傷害
・ いらない?必要性は?
について紹介あいます。
車外補償、自動車保険、人身傷害保険とは
人身傷害保険とは何なのかを紹介します。
1.人身傷害保険とは
自動車事故で発生した「自分自身や同乗者の死傷」に対して治療費が補填される保険のことで、
自動車保険の一つです。
この保険に加入しているメリットは、事故の過失割合に関係なく実際の損害額が補填されたり、相手との
示談交渉を待たずに保険金が受け取れたりします。また、翌年のノンフリート等級に影響が出ないなどです。
【ノンフリート等級】 ノンフリート等級とは、1~20等級まであり数字が大きいほど事故リスクが低い人とみなされ自動車保険の 割引率が高くなる制度です。 自動車保険の入会時は「6等級」からスタートし、1年間無事故なら等級上がる仕組みです。 |
2.補償内容
補償内容は主に3つあります。
ケガの場合 |
治療費や休業損害、精神的損害等 |
後遺障害の場合 |
逸失利益や精神的障害、介護料等 |
死亡の場合 |
葬儀費用や逸失利益、精神的損害等 |
※保険商品や保険会社によって異なるので注意してください。
一般的に人身傷害保険では、契約時に補償対象者を決めます。
3.補償範囲
主に2通りの補償範囲に分けられます。
・車両のみ補償タイプ
補償対象は、保険契約時に定めた対象の自動車を運転中に発生した事故です。
・車内補償や車外補償をともにするタイプ
補償対象は、契約自動車以外に搭乗中の事故における死傷です。
(契約自動車とは、タクシーやバスなどです)
人身傷害保険と搭乗者傷害保険との違い
自動車保険の中で任意保険は「人身傷害保険」と「搭乗者傷害保険」の2種類があります。
この2つの保険はどちらかどのような違いがあるのでしょうか。
その違いを紹介します。
保険商品 |
人身傷害保険 |
搭乗者傷害保険 |
保険金 |
過失割合に関係なく全額支払い |
ケガの箇所や程度によって契約時に決めた 金額を支払い |
補償の範囲 |
・車両のみ補償タイプ 契約している車両の搭乗者のみに 補償が限定 ・車内補償や車外補償をともにする タイプ 契約している車両以外の自動車搭乗中や歩行中も補償対象 |
契約車両の搭乗中のみ補償対象 |
支払い方法 |
実損額 |
定額 |
支払い時期 |
後払い |
即時支払い (保険商品によって異なる) |
その他 |
事故の相手から損害賠償を受け取った時、自身の人身傷害保険の保険金から賠償額を差し引いた金額が支払われる |
相手から損害賠償を受け取っていても搭乗者傷害保険によって支払われる保険金には影響がない |
人身傷害保険は事故における過失割合に関係なく、損害額が全額
支払われることが特徴です。
人身傷害保険の必要性について
自動車を運転する時には「自賠責保険」の加入が義務付けられています。なので「人身傷害保険」をわざわざ
保険料を支払ってまで加入する必要か?と重複に必要性があるのかと感じる人も多いと思います。
自賠責保険の対象はあくまで「他人」となるので、自分自身がけがをした場合は一切の保証を受けることは
出来ません。
自賠責の未加入している場合の負担額は次の通りです。
【参考例】
◎相手からの賠償額 7000万円(損害額)×70%=4900万円 ◎自己負担額 7000万円(損害額)-4900万円=2100万円 |
上記の様に過失割合が30%だと2100万円は自己負担で補わなければならなくなります。
★人身傷害保険に加入していた場合
実損額が全額補償されるので、最大7,000万円までの保険金を受け取ることが可能です。
他の生命保険に加入してない人や、十分な貯金がない人も万が一の事態のことを考えて、 人身傷害保険に加入しておくことをおすすめします。 |
生命保険、支払い例、いくらに設定、人身傷害保険の選び方
人身傷害保険を選ぶときには2つのポイントがあります。
1.毎月の保険料
◎毎月の保険料の設定方法
人身傷害保険の保険料は、事故を起こした時に支払われる保険料が多いほど高くなっています。
先程紹介した補償内容で「車両のみ補償タイプ」と「車内補償や車外補償をともにするタイプ」の2種類があります。その中でも「車内補償や車外補償をともにするタイプ」のほうが保険料金が割高となっています。
また特約が付いている「人身傷害補償特約」は、さらに割高となります。
【人身傷害補償特約とは】 自動車に搭乗中の人が事故による死亡や後遺障害や傷害があった場合、保険金が支払われる特約です。 加害者との事故を待たずに、過失割合に関わらず、この特約に従って契約している保険金額範囲で 保険金が支払われます。 また、被保険者や家族は、歩行者や他車に乗車しているバイク事故を含む自動車事故の場合、同様に 保険金が支払われます。 |
2.支払われる保険金額
◎保険金額の設定方法
保険金額は「3000万円~5000万円、無制限」と自由に設定することが出来ます。
保険金額を高めに設定すると、毎月の保険料が高くなるので毎月の支出のバランスを考えて選びましょう。
自動車事故を起こした時、相手側の自賠責保険での支払い例は次の通りです。
・障害:最大120万円
・後遺障害:最大4000万円
・死亡:最大3000万円
自分が被害者となった過失割合が70%未満の場合、支払われる保険金に過失割合が考慮されないので
上記の様な保険金が受け取れます。
他に生命保険に加入している場合は、そちらから保険金が受け取れる場合もあるので、人身傷害保険の
保険料を高額に設定する必要はないでしょう。
詳しく言えば、人身傷害保険の保険金額は「3000万円~5000万円」が選ばれることが多いので、
いくらに設定するかは、この範囲で設定するのがよいでしょう。
バイク保険、必要ない人、目安、搭乗者傷害
ここでは「Yahoo!知恵袋」より、よくある質問を紹介します。
①バイク保険について、人身傷害保険はあった方がいい?
【回答】
絶対に付けるべきです。
東京海上日動で平均的な家庭持ちをベースに算出したと思われる、10歳ごとに幾らが目安というデータがあります。人身傷害保険の保険金額は、最低でも5000万円に加入する事をおすすめします。
②搭乗者傷害保険は必要ない人は?
【回答】
人身傷害は治療費や死亡時の実費の補償です。搭乗者傷害は死亡などの定額補償です。
簡単に言えばお見舞金の様なものです。人身傷害をつけておけば最低限の治療費になるでしょう。
③農協の自動車保険と自動車共済についてですが、人身傷害と搭乗者傷害は同時に外せる?
【回答】
人身傷害は外すことが出来ません。搭乗者傷害は必要無い人は外しても問題ないです。
いらない?必要性は?
人身傷害は、事故をした時に多額の補償金額が必要となるので加入した方がよいです。
搭乗者保険は人身傷害に比べ補償範囲も狭く、保険金額も定額なので「いらない」という人もいます。
先程紹介した「人身傷害と搭乗者保険の違い」を参考にしてみて下さい。
保険の加入は、入っていれば安心します。保険料と保険商品の内容をよく確認して加入するようにしましょう。
今回は、人身傷害保険の必要性と搭乗者傷害保険との違いについて紹介しました。