妊娠後期の出血


妊娠後期というのは、妊娠8ヶ月から10ヶ月の間のことです。

初産の人ならもうすぐ出産という事を考えると色々不安になったり、周りの人のちょっとした言動がストレスになったりする事もあるでしょう。

妊娠は夢のようなことではありますが。

そういう妊娠後期の出血は、もうすぐ出産が始まる兆候だったり、あるいは何かトラブルが起きているという事もあります。

妊娠後期の出血について考えてみましょう。


妊娠後期の出血の原因と前置胎盤


妊娠28週から32週以降になるとおなかの中​では

お腹が大きくなり張って来ます。

その頃に急に出血し、しかも腹痛がないという場合があります。

少量ですが出血が何度もで出血しやすいという事が多く、色は鮮血です。

いきなり大量に出血という事もあります。

そういう時は痛みがなくても、出血の原因は前置胎盤の可能性があるので出血したらすぐに病院へ行く必要があります。


前置胎盤というのは、普通は胎盤が子宮底にあるのに、子宮口やその近くに胎盤がある状態の事です。(自覚症状は全くありません)

子宮口の近くに胎盤があるという事は、赤ちゃんの出口をふさいでしまっている事になります。

胎盤が子宮口をどれくらい覆っているかによりますが、大体は帝王切開で産むことになります。

胎盤がほんの少しだけ子宮口にかかっている位の場合は、普通に出産出来る事もあります。


妊娠初期や中期の時に、超音波検査により前置胎盤が確認される事がありますが、後には子宮の広がりと共に胎盤が子宮口から離れてくれる事が多いのです。

ですが中には妊娠後期になっても、ずっと胎盤が子宮口あたりに位置している場合もあります。

また妊娠32週あたりで前置胎盤と診断されることもあります。



妊娠後期の出血の原因には常位胎盤早期剥離もあります。


普通、胎盤は出産後に剥がれるのですが、出産前に胎盤が剥がれてしまう事を常位胎盤早期剥離と言います。

原因不明とされていますが、妊娠高血圧や喫煙が原因かもとも言われています。妊娠後期、妊娠9ヶ月目の32週から34週に起こりやすくなります。

突然の激しい腹痛、腰も痛くなります。

出血は少量ですが血の塊が出ることもあります。

外に出る血は少ないのですが、子宮内ではかなり大量の出血が起きているので、母親も赤ちゃんもかなり危険な状態になります。

一刻も早く病院へ行く必要があります。


下腹部痛を伴うなら切迫早産?


よくある疑問で早産というのはいつから​なのか

妊娠6ヶ月から9ヶ月頃に出産する事です。

切迫早産というのは、早産の一歩手前の状態です。

下腹部が張り、痛みもあり、出血を伴います。

切迫早産により子宮口が開いて来ると、胎児の頭はその子宮口に向かって下がって来ますので、胎動ありが減って来ます。

子宮口が開かないようにするために、子宮収縮抑制薬を使用したり等、治療がなされます。

動きすぎるのを避けて

激しい​種類​のことを避け

自宅で安静にすることが求められます。

動く作業は旦那さんなどにまかせるのもいいでしょう。

入院をしなければならない時もあります。


妊娠後期の妊婦さんはお腹が重いので、重心を取りづらく転倒しやすい状態になっています。

転倒すると、場合によっては切迫早産になることがあるので、十分に気を付けましょう。


ポリープとびらん


胎盤組織がポリープのように子宮口の外に飛び出すことがあり、子宮頚管ポリープといいます。

少量の出血(ティッシュにつく程度)がありますが、ポリープから度々出血していると細菌に感染するリスクもあり、早産の原因になってしまう事もあります。


また、子宮膣部の粘膜がホルモンの影響等でびらんになる事があります。

胎児が成長することでうっ血を起こし少量の出血が起きたりします。

びらんがあると内診でも出血してしまう事があります。

ポリープやびらんがある時はお風呂に入らないでシャワーだけにしましょう。


胎児が成長すると子宮も大きくなるので、子宮が腸を圧迫するので多くの妊婦さんは痔になってしまいます。

痔にならないように食生活にも気を付ける必要があります。

それまでは問題なしだとしても

優先順位では低いことになりがちですが

これを機会に見直しをしてみるのもいいでしょう。

栄養が赤ちゃんにはとても大事ですから。

ジャンクフードを食べていれば見直し。


臨月はどんな感じ​?


そしてあれこれと続く日々。​

もうすぐ出産間近の臨月の妊婦さんに、少量の微量のピンクの血や茶色いおりものが出る事があります。(色には個人差があり、鮮血の人もいます)

そういった出血を「おしるし」と呼びます。

このおしるしがある日が続くともう出産間近ということになり、いよいよ赤ちゃんとの対面が近いという事になります。

出産が近づくと子宮が収縮して卵膜の一部が剥がれるので、少量の出血があるのです。

とは言え、出血量や色には個人差があり、おしるしに気づかない位の人や、おしるしがない人もいます。

ですが痛みがあったり、出血が多い、出血が止まらない​等の場合は、おしるしではないかもしれませんので病院に連絡した方がいいかもしれません。


また、おしるしがあったとしても、今すぐにもお産が始まるという事ではありませんので、慌てないようにしましょう。

ですがもうじき陣痛が始まるかもしれないと、心づもりをしておく必要があります。


いつから?​受診の目安は


受診の目安は妊娠3ヶ月(妊娠8週から11週)頃になると、つわりがきつくなったりする頃でしょう。

子宮が少しづつ大きくなって来ているので下腹部に違和感を感じるようになります。

胎盤はまだしっかり出来ていない時期ですから、もし下腹部痛が起きたり出血があったら、そのままにしないようにしましょう。

病院へ行って診てもらった方がいいかもしれません。


妊娠5ヶ月(妊娠17週頃)に入ると、お腹もふっくらと大きくなり、胎盤は完成し、妊婦さんも落ち着いた状態に入ります。


下記の2点には違いがあります。

妊娠中期-5~7ヶ月(16~28週未満)

安定期-妊娠5ヶ月の妊娠16週から


特に自覚症状がないのに、急に子宮が収縮し、流産や早産をしてしまう事があります。

子宮頚管無力症という病気で、子宮口が開いてしまうのです。

適切な処置を行えば胎児への影響はありませんが、定期的な健診がとても大切です。


胎動を感じ始めるのも妊娠5ヶ月から6ヶ月くらいの人が多いようです。

ただ人によって胎動を感じやすい人とあまり感じない人もいて、個人差があります。

胎動がどんな感じかも人によって違うでしょう。

どんな感じ​なのかは生理みたい​な痛み

ぐっと押されるような感じ、何かがはじけるような感じ等色々です。

どんな動き​なのかはそのときまでのお楽しみなのでしょう。

経産婦の方が胎動には敏感になりますので、初産の人より早く感じるかもしれません。


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