赤いあり、蟻、大きい、小さい、胴体、赤い蟻、背中、胸が赤いアリ、アリグモ
今回は日本に生息する赤い色をした赤いありについて紹介していきたいと思います。
近年、小さい赤い虫イコール毒を持っているという印象が強くなっています。なぜ赤い虫が毒を持っているという印象が強くなっているかというと、ヒアリやセアカゴケグモの出現が原因です。ですが、実は赤い虫が全て毒を持っているというわけではありません。
小さい赤い虫の正体を知れば被害にあうことはありません。
この記事では、日本に生息する赤い蟻の種類とその特徴を紹介します。
これを毒を持っているかどうかを見分ける時の参考にしてみてください。
大きい?赤い蟻の種類
・オオシワアリ
このアリは非常にヒアリに似ていてよく間違われます。関東沿岸部より南の地域です。東南アジアを起源とする蟻です。毒は持っていません。パッと見では見分けがつかないかもしれませんが、よく見るとヒアリよりもツヤがありません。大きさは3mm程です。
・オオズアリ
オオシワアリと同様に非常にヒアリと似ていて間違われやすいアリです。
オオズアリの中にも種類があり、アズマオオズアリやヒメオオズアリなどがあります。
特にアズマオオズアリは体が赤いためヒアリに間違われやすいです。
さらに、働きアリだけでなく、兵アリと呼ばれる大きい階級が存在します。ヒアリも集団の中に様々な大きさのアリが混ざっているため余計に間違われやすいのです。
見分け方としては、オオズ(大頭)アリの頭(顔)は名の由来の通りひときわ大きいのでそこを見てヒアリと区別します。大きさはだいたい働きアリが3mm程で、兵アリが3.5mm程です。
・キイロシリアゲアリ
基本は黄色いアリですが、光の当たり具合によっては赤く見えます。このアリの特徴は働きアリではなく女王アリが姿を見せる機会があることです。これも、ヒアリに間違われやすい原因の1つです。ヒアリとの見分け方としては腹部です。キイロシリアゲアリはシリアゲアリの仲間で、腹部の先端が尖っているのが特徴です。ここを見れば区別できます。
尖った腹部のせいもあって毒針を持っていそうなイメージを持たれる方もおられるかもしれませんが、毒は持っていません。
・ヒメアリ
赤アリと呼ばれるアリです。その名の通り背中や胴体が赤く、さらに光沢がある体なのでヒアリとほとんど見分けがつきにくいです。見分ける最大のポイントは大きさです。ヒメアリはヒアリに比べて小さいという点で見分けます。
・ムネアカオオアリ
このアリは日本最大のアリです。その名の通り
胸が赤いアリやお腹が赤いアリです。
毒は持っていません。
このアリを駆除する時に注意するべきなのが、アリの巣コロリのような粒状の殺虫剤は効かないということです。このアリは食性が糖類であるため毒餌は効果をなしません。
効果的な対処法としては、アリメツのようなジェル状の殺虫剤を使うことです。
蟻みたいな虫。赤い蟻のような虫の正体は?
・アリグモ
赤い蟻のみたいな虫がいます。それがこのアリグモです。その名の通り蟻みたいな蜘蛛です。名前に「アリ」が入っているだけあって
赤い蟻のような虫は
アリに見た目がとても似ています。さらに、背中が薄らと赤いのでヒアリではないかと思われる方もいるかと思います。そして、ヒアリに似ているため、毒性を疑う方ももいるかと思います。ですが、実はこのアリは非常に良い虫です。というのもこのアリグモは家の中のクモを食べてくれるのです。アリグモがいることで、家に糸を張られ巣を作られることをなくなるのでできるだけ駆除しないことをおすすめします。
対処法は?なぜか?蟻に噛まれたらどうなる?
アリの中には噛むアリや、刺すアリもいます。
刺すアリとして有名なのがオオハリアリです。このアリは北海道以外の地域に生息しています。アリはハチの仲間なので毒針を持つものもいます。刺されるとアレルギー反応が起こる場合があります。
噛むアリもいます。噛まれると、アリの唾液がアレルギー反応を起こす場合があります。蟻に噛まれたところは虫刺されのように腫れます。
刺すアリや噛むアリ以外にも人間に害を与えるありがいます。それがエゾアカヤマアリです。このアリは刺すことはありませんがお尻から蟻酸という毒を飛ばします。これが皮膚などに付着すると炎症が起こります。
ちなみに最近注目されているヒアリは強い毒を持っており、刺されると、最悪の場合アナフィラキシーショックにより死に至る場合があります。
これらいずれの場合も対処法では自分で処置を済ませようとせずに皮膚科を受診することをおすすめします。
今回は様々な赤いアリを紹介しました。それぞれの特徴を把握して見分けることも大切ですが、何よりも赤いアリを見かけたら近寄らないことが1番の対策だと思います。
また、
赤いありに噛まれたり刺されたりした場合は、
自分で処理しようとせずにできるだけ早く皮膚科を受診することをおすすめします。
現在、なぜかヒアリはまだ私たちの生活に定着していませんが、ヒアリが確認された地域もあるのでそこには近づかないようにしましょう。
「赤い」と「あり」というワードを聞いてアリさんマークの引越しの赤井英和さんを連想する方もいらっしゃるかもしれません。