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生まれたての赤ちゃんの身体に赤いあざができていると、不安に思うかもしれません。
「突然頭の後ろに変なあざができたけど、これは何?」
「もしかして病気?」
と、心配になるでしょう。
もしかしたらそのあざは、放っておくと大変なことになるかも……。
赤ちゃんの赤いあざには、どんなものがあるのでしょうか?
また、赤ちゃんのあざは消えるのでしょうか?
今回は、「赤ちゃんの身体にできる赤いあざ」の種類ついても簡単に紹介したいと思います。
【生まれつきのあざ】
『単純性血管腫』とは、乳児の顔や背中など、あらゆる場所に生まれつきある先天性のあざです。
形は平坦で、皮膚との間にはっきりと境界線が見えるのが特徴です。
基本的に消えることはなく、成長とともに面積が広がったり、茶色に変化したりします。
顔に大きな単純性血管腫が見られた場合は、『スタージウェーバー症候群』という別の病気である可能性も高いため、早めに受診し、治療を行ってください。
【消えるあざ】
『乳児血管腫』は、未熟な毛細血管が原因で出来る後天性のあざです。
苺のような赤い見た目から、別名『苺状血管腫』と呼ばれています。
生後すぐは皮膚の赤い斑点ですが、数か月の間に急速に拡大し、就学前には自然に消えることがほとんどです。
しかし、跡が残りやすいため、顔に出来た乳児血管腫は治療を勧められます。治療は主に、レーザーや薬を使うのが一般的です。
【天使のキス】
『サーモンパッチ』とは、まぶたや鼻や額など、顔を中心に現れる先天性のあざです。
新生児の約20%に見られる正常なあざで、病気ではありません。シミのように平坦で、境目が分かりにくいのが特徴です。
成長するにつれて徐々に薄くなり、やがて自然に消えていくので特に治療はいりませんが、気になるのであればレーザーを使った治療が可能です(ただし眼に近い場合は、危険なのでできません)。
また、西洋では『天使のキスマーク』と呼ばれ、『幸運の証』とされています。
【首などのあざ】
『ウンナ母斑』は首から後頭部にかけてできる赤いあざで、『正中部母斑』とも呼ばれています。
サーモンパッチと特徴が似ていますが、ウンナ母斑はやや消えにくい傾向があり、成長しても消えなく、見た目を気にする場合はレーザー治療を行います。
また、西洋では『ストークマーク(コウノトリの噛みあと)』と言われ、サーモンパッチ同様『幸運の証』とされています。
【乳児の他の原因】
ここまで赤ちゃんにできる『赤いあざ』について紹介してきましたが、ここで少し、赤ちゃんの身体にできる『青いあざ』について簡単に説明したいと思います。
①『蒙古斑』
乳児のお尻に現れる、薄青色または灰色のあざのことです。
通常は、3~5歳の間に自然と消えます。
②『異所性蒙古斑』
普通はお尻に現れる蒙古斑ですが、それが肩や足など別の場所に現れた場合は、『異所性蒙古斑』と呼びます。
蒙古斑と比べ成長しても消えにくく、精神的苦痛を和らげるためにレーザー治療が勧められることがあります。
【赤ちゃんの赤いあざは自然に消えることがほとんど】
『単純性血管腫』を除いて、赤ちゃんの赤いあざは
自然に赤ちゃんのあざは消えることがわかりました。
ただ、中には綺麗に跡が消えないものもあるので、気になる場合は皮膚科に受診しに行きましょう。