いぬがチョコレートを食べたら?症状・時間。嘘?バレンタイン、量は?対処法
いぬにチョコレートを食べさせてはだめです。チョコレートに含まれるテオブロミンという成分が、いぬに中毒症状を引き起こすからです。
愛犬がチョコレートの匂いにひかれて近寄ってくれば、チョコレートを食べさせたくなるものです。また、バレンタインなどのチョコが不可欠な日にいぬも一緒に過ごしたり、チョコ自体が犬の形をしているなど、いぬにチョコレートをつい与えたくなる機会は日常に潜んでいます。
とはいえ、先に触れたいぬがチョコレート中毒による死亡例も報告されており、いぬがチョコを食べないよう細心の注意を払う必要があります。
そこで今回は
・いぬがチョコレートを食べてしまった時の対処法
・気になる症状は?いぬがチョコレートを食べたらどうなる?
・致死量や中毒症状が出るまでの時間
などを取り上げます。
◆気になる症状は?いぬがチョコレートを食べたらどうなる?
犬にチョコレートを食べさせるとどうなるか、見聞きしたことがある人は多いでしょう。いぬを飼っている方は嘘ではなく正しい情報だと捉えている方も多いでしょうが、なぜだめなのか、食べたらどうなるか、などについて知識がある方は限定されるでしょう。いぬにチョコレートを食べさせるとどうなるかというと、量にもよりますが、チョコレートに含まれるテオブロミンという成分がいぬに中毒症状を引き起こすからです。中毒になれば、嘔吐や下痢、落ち着かない、などの症状が表れます。チョコレートに限らず、チョコレートケーキやチョコレートアイス、チョコレートクリーム、チョコレートクッキーも同様です。チョコレートを食べたいぬが死んだ例もあり、いぬに食べさせないように注意を払う必要があります。
◆致死量や中毒症状が出るまでの時間
いぬがチョコレートを食べてしまった場合、少量であれば死亡することは少ないと言われています。中毒症状を引き起こすテオブロミンを分解する力がいぬにもあるため、少量であれば自力で分解できるためです。中毒を症状を引き起こす中毒量ですが、軽度な症状であればいぬの体重1kgあたり、20mg程度のテオブロミンで現れる場合もあります。死亡例も報告されていますが、致死量については、いぬの体重1kgあたり100〜200mgのテオブロミンを含むチョコレートと考えておくとよいでしょう。ただ、白色のチョコレートではテオブロミンが少ないなど、チョコの種類によって判断が変わる点を覚えておきましょう。
また、いぬがチョコレートを体内に取り込んでから症状が現れるまでの時間ですが、取込み後の数時間から半日後に症状が出ると言われています。食べた直後ではなく、テオブロミンが体に吸収されてから中毒症状が出るためです。症状が出ないからといって影響なしという素人判断は行わないようにしましょう。
◆いぬがチョコレートを食べてしまった時の対処法
いぬがチョコレートを食べてしまった場合、すぐに獣医の判断を仰ぎましょう。チョコを少し舐めただけだから問題なし、
少し食べただけだから。
一粒飲み込んでしまっただけだから大丈夫、チョコレートみたいなうんちをしたから影響なし、といった判断は飼い主にとっては難しいことを頭に入れておくことが必要です。獣医の診察を受けたとしても、いぬチョコレート中毒には解毒剤のような特効薬はなく、症状を和らげて自力での分解を待つか、便として強制的に体内に排出させる、といった治療が行われます。
いぬがチョコレートを食べた場合は飼い主が判断せず、すぐに獣医に対処を依頼しましょう。