血小板が少ない・あざの対処方法
血小板は、血液に含まれる細胞の一つであり、主にけがや鼻血をして血が出たときにそれを止める役割を担っています。血小板は同じ血球の仲間である、赤血球と白血球と共に採血によってどれくらいの量があるのかがわかります。
しかし、採決の結果、血小板の含有量が低い人が見受けられます。
止血という重要な役割を持つ血小板の数値が低いとどうなるのか、それについて解説していきます。
最近では某知恵袋において、血小板について真偽不明の解説も多く見受けられます。
ここでしっかりと知識を身に着けていきましょう。
そこで今回は、
• 血小板が少ない理由
• 血小板が少ないとどうなる
• 血小板が少ない時に出る病気
• 血小板を増やす方法
について以下に紹介していきます。
血小板が少ない理由
血小板が少ない理由は主に以下の4点が挙げられます。
(1) ストレス
ストレスが溜まってしまうと、体内で活性酸素が増え続けます。
この活性酸素は、ウイルスや細菌といった細胞組織を破壊する役割を持つのですが、それと同時に自分の体を傷つけてしまいます。
その修復を担うのが血小板です。
しかし、活性酸素が必要以上に増えすぎてしまうと、血小板の修復が追いつかなくなってしまい、結果血小板の数が一方的に減っていってしまいます。
(2) 遺伝
血小板が少ない理由のもう一つの理由は遺伝です。
生まれつき造血細胞の増殖が阻害されてしまい、骨髄内の血球生産能力が低下してしまい、血小板が足りなくなってしまうというもの。
重症化することもあり、そうなってしまった場合は血小板を輸血する必要性も出てきます。
また、そのような骨髄の症状の他、悪性腫瘍の合併症も発症することもあり、実際の原因は未だわかっていません。
(3) 妊娠中
妊娠中血小板が減少するという妊婦さんは実は少なくありません。
原因は色々あるのですが、自分の体で勝手に血小板を破壊してしまうというのが一番多いです。
しかし、ほとんどの妊婦さんが赤ちゃんの出産時に血小板値が正常に戻ります。
あまりひどくなければ、そこまで心配することはないです。
また、それによる子供への影響もでません。
(4) 犬や猫からの感染
こういった動物からの感染というのは極めて稀なケースで日本でも片手で数えられるくらいの症例しか報告されていません。
重症熱性血小板減少症候群といって、マダニに咬まれることによって感染します。
この血小板値を減少させてしまう感染症は犬や猫にも感染しますが、健康的であったり、濃厚接触といったりということがなければ基本的に人に移ることはないです。
ですが、かといって発生していることは事実なので、原因の一つとして取り上げます。
血小板が少ないとどうなる
血小板が少ないと血を止める能力が低下してしまいます。
そのため、あざなどができ始め、体の皮膚が赤くなりやすくなります。
また、歯茎から血が出やすくなったり、女性の場合は生理がおきやすかったりといったこともおきます。
もし出血が多量になってしまうと、入院して血小板を入れ続けることもあります。
血小板が少ない時に出る病気
血小板が少ない時にどんな症状が現れるのか、以下で見ていきましょう。
(1) 肝臓がん
肝硬変などによって肝臓の線維化が起きてしまうと、肝臓の血流が悪くなってしまいます。肝臓の血流が悪くなると、血小板が破壊されてしまい、結果血小板の数が減少してしまいます。
慢性肝炎などで、肝硬変などが促進してしまうと、最終的に肝臓がんに陥ってしまいます。
肝臓がんは、初期の頃には自覚症状がほとんどなく、進行してくると、体のかゆみと同時に、体のだるさや痛みと合わせて出てくるようになります。
体のだるさは、貧血と間違えることがよくあるので、実際に医療機関で検査をするのが最善手です。
(2) 貧血
貧血は、骨髄の中にある造血幹細胞が阻害されるために起こってしまいます。
この造血幹細胞が不足してしまうと、めまい、頭痛、だるさといった症状が現れてきます。
血小板を増やす方法
血小板が少ない人と診断された人には、以下の方法で血小板の量を増やす必要があります。
(1) 食事療法
血小板の減少による症状が軽い場合は、食事を見直すことで、改善することができます。
血小板を増やすのに一番必要な栄養素はまず鉄分。
この鉄分が含まれる食べ物として代表的な食べ物は、ほうれん草、ピーマン、レバー、豆類といったものが挙げられます。
これらを摂ることによって、貧血の改善、睡眠の質を上げるといった効果が得られます。
また、その他にもビタミンやミネラルを多く含む食材も血小板の量を増やすのに大いに貢献してくれます。
人参、セロリ、ニンニクといったものがこれらに該当します。
めまいやだるさがするなと感じたら、今挙げた食べ物を摂取するといいでしょう。
(2) 手術による治療
血小板の減少が重症化すると、食事による改善のみでは対応が追いつかなくなり、手術による療法が不可欠になってきます。
しばし入院しながら、血小板を輸血といった対処法を施すことで、血小板の数を確保していきます。
原疾患の治療を十分に行いながら、血小板数が5万/μL以上の維持に努めます。
しかし、基礎疾患等で血小板の輸血だけでは対応が効かない場合、さらなる治療が必要となり、患者ごとで異なります。