アナと雪の女王のあらすじの解説!アナ雪のストーリーを簡潔に内容を。英語は?
今回紹介するのは、2013年に公開されたディズニー映画『アナと雪の女王』です。
「ありのままの姿見せるのよ」で有名な『レット・イット・ゴー(英語では『Let It Go』)』は、日本でも大流行し、社会現象となりました。
そんな『アナ雪』は、2019年に『アナと雪の女王2』も公開しています。
この記事では、アナ雪シリーズの第一作目である『アナと雪の女王』のあらすじと、批判的な意見をまとめてみました。
まずは簡単に、あらすじを紹介しましょう。
【解説。ストーリーを短く紹介】
まずはアナと雪の女王のストーリーを短く解説。
アレンデール王国には、仲のいい2人の姉妹がいた。1人は姉のエルサ。もう1人は妹のアナ。
姉のエルサには、妹のアナにはない強大な力を持っていた。自在にものを凍らせたり、雪を降らすことができる、氷の魔法だ。
あるときエルサは、事故によりアナを傷つけてしまう。自分の魔法が原因でアナにけがをさせてしまったエルサは、ショックから自室に引きこもってしまう。
月日が流れ、13年後。両親が突然海難事故で亡くなり、エルサは女王として即位することになる。エルサとの久々の再会を喜んだアナだったが、出会って間もないハンス王子と婚約を交わしたことで、エルサと口論になってしまう。
そこでエルサは、秘密にしていた氷の魔法を使ってしまい、城中にどよめきが起きる。エルサはそれを避けるように北のノースマウンテンへと逃げ出して、宮殿を作り、自分の力を制御することのない生活を満喫するようになる。
しかし、エルサの力は想像以上に大きく、アレンデール王国も氷の世界に変わってしまう。
アレンデール王国に残されたアナは、城をハンス王子に任せ、エルサを追いかけることを決意する。
【なぜひどい?その理由を簡潔に解説】
社会現象となるくらい一時はブームになったアナ雪ですが、実際に映画を観た人の中には「つまらない」と感じる人もいるようです。
ここでは、「つまらない」と言われている理由を簡潔にまとめて解説します。
この先にはネタバレが含まれる可能性があるため、注意して読んでください。
理由①ストーリーの内容が薄い
つまらないと感じる人の中には、「ストーリーがひどい」と不満を漏らす方が多かったです。
・話がありきたりで平凡
・自分勝手なキャラクターが多い
主にこの二つが不満の原因になっているようです。
子供向けの作品だからか内容に深みがなく、感情移入できるようなキャラクターが少ないため、つまらないと感じるようです。
理由①アナが嫌い
「アナの性格に共感できないから」という理由も多かったです。
ハンス王子と出会ってすぐに婚約したり、自己中な行動を取ったり、エルサの気持ちを読めない、など……。
両親を亡くし、姉にも避けられているためか、『愛に飢えている』アナにも事情はあるのですが、それを置いてもイライラする人は多いようですね。
【私の解釈。アナと雪の女王の内容について】
大流行したわりには、映画として内容の評価が著しく高いとはいえない『アナと雪の女王』。
私も当時実際に映画を観に行きましたが、解釈次第ではつまらないとまではならないものの、「ディズニーにしては平凡な作品」と思いました。人気の理由が物語の中に見られなかった、というのが正直な感想です。
ただ、ある見方をすると今作は成功しています。それは、ディズニーが長年成功させようと試みてきた『自立したヒロイン』の確立です。
これまでのディズニーのヒロインは、「ヒーローと結ばれ、ハッピーエンドを迎える」というのが通例でした。言い方を変えると、「ヒロインの幸せはヒーローが握っている」状態だったわけです。これはある意味「女性の幸せは男性で決まる」というふうに捉えられ、このことに関してディズニーは以前から指摘されていました。
実は『美女と野獣』のときに自立したヒロインを描こうと試みていたのですが、ヒロインのベルがそれまでになかった知的なヒロインになっただけで終わり、「異性に頼らないヒロイン」はこのときまだ実現できませんでした。これに関しては、原作に近づけて制作されているので仕方がないところもあるかと思います。
ですが今作で、ようやくそれを実現させることが出来ました。
言うまでもなく、エルサがその「異性に頼らない自立したヒロイン」です。エルサにはストーリー上に明確なパートナーがいなく、それでいて知的でたくましい、エレガントな女性です。
また、ディズニー映画を楽しむ人の中には、当然ヒロインとヒーローとの恋愛を楽しみにしている人もいます。
もう一人のヒロインのアナにはその要素があり、これまでのディズニーファンを意識した工夫が見られるのも本作の良さです。
映画としての評価は微妙なところもありますが、私はこうしたディズニーの「新たな挑戦」を、アナと雪の女王の話の中で感じました。
……と、最後は考察でも感想文でもない、私の自論で締めくくりたいと思います。